モデル別ではミニ、ブランド別ではベンツが1位。今、輸入ブランドが絶好調のワケ

5/15(水) 11:30配信

売り上げ堅調な輸入車の中で3年連続モデル別ランキング1位のミニ(写真はミニ・ジョンクーパーワーク)

1996年度に続いて、過去2番目の高水準だった昨年をさくっと上回り、2年連続で30万台超をマークした輸入車。

【画像】販売台数がいいMINI、VW、メルセデス・ベンツ

その人気の理由を自動車ジャーナリストの塩見サトシががっつり解説!

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■ミニが3年連続モデル別1位のワケ
――輸入車の販売が好調で、昨年は前年度比1.2%増の30万7682台と4年連続のプラス。しかも登録車のシェアも9.2%と過去最高を記録。まさに元気びんびんス!

塩見 微増を続けている程度なので元気とまでいってよいかどうかわかりませんが、堅調ですね。

――堅調な理由は?

塩見 ひとつは300万円台の頑張れば手が届く系の選択肢が増えていて、国産車からの乗り換え組が増えている。クリーンディーゼルやPHV(プラグインハイブリット)といった次世代パワートレーンの選択肢が国産車より多いことも追い風でしょう。

――で、JAIA(日本自動車輸入組合)が発表した昨年のモデル別ランキングでミニが3年連続首位に輝きました。

塩見 まず理由というか事情があって、ミニはひとつの車種ではなく実質的には複数車種の集合だということ。コレは俗にいう"なんでもカローラ大作戦"のミニ版です。

――どういうことスか?

塩見 1994年あたり、トヨタはセダンのカローラのみならずワゴンにカローラワゴン、4ドアクーペにカローラセレス、2ドアクーペにカローラレビン、ハッチバックにカローラFX、カローラⅡと、いろんなモデルにカローラの名前をつけて統計上の販売台数を伸ばしました。

――ミニもカローラ的に?

塩見 そう! 3ドアハッチ、5ドアハッチ、コンバーチブル、ワゴンのクラブマン、SUVのクロスオーバーなどのすべてを「ミニ○○」という車名にすることで、統計上は1車種としてカウントされています。ライバルのメルセデスでいうAクラス、Bクラス、CLAクラス、GLAクラスの4車種をまとめてカウントしているようなもの。

――それで3年連続1位?

塩見 とはいえ、プロダクトが非常に優れているのは大前提です。頑張れば手に届く価格帯に集中してバリエーションを増やしています。また、ミニは指名買いが多く、新車効果にあまり左右されないという特徴を持っています。登場から3年、4年たったモデルも安定して売れる。このブランド力もナンバーワンを維持できる理由でしょう。

――でも、ずっと同じモデルを売り続ければ販売台数は鈍るんじゃないスか?

塩見 そこで定期的にオーナー心をくすぐる限定車を出しています。ミニの客はこだわりが強く、自分仕様の一台を持ちたがります。限定車や豊富なオプションを用意することで、"売れているのにかぶらない"ようにしてる。

――なるほど。ほかにモデル別新車登録台数ランキングで気になることはありますか?

塩見 ここのところドイツ車とボルボしか売れていなかった輸入車ですが、18年は魅力的な新車を得た非ドイツ車勢が徐々に存在感を見せてきた年ですね。ベスト10には入っていませんが、長年放置されて瀕死(ひんし)状態だったところへ2年連続でジュリアとステルヴィオという後輪駆動および4WDの"らしい"新車を得たアルファロメオ、そしてEペイスという"絶対売れる"ミドルクラスSUVを得たジャガーも頑張ってます。

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