お前以外とは…互いに人生をかけた「カミナリ」のコンビ愛【今週グサッときた名言珍言】

お笑いコンビ「カミナリ」。竹内まなぶ(左)と相方の石田たくみ(C)日刊ゲンダイ

【今週グサッときた名言珍言】

「キミの人生はオレの人生だし、オレの人生はキミの人生なんだよ。一緒に歩んでいくの」(カミナリ・竹内まなぶ/TBS「水曜日のダウンタウン」3月27日放送)

 ◇  ◇  ◇

 カミナリの竹内まなぶ(30)は番組で、相方の石田たくみ(30)が怪しい数珠や水晶を持ち出したことに愕然としていた。2人は保育園からの幼なじみ。たくみは、そんなヤツではなかったからだ。さらに占い師の助言で「夢門」と書いて「たくみ」と読ませる名前に改めるという。たくみの行動に真剣に反対し、まなぶが放った一言が今週の言葉だ。

 まなぶは、「そいつが、そんなクソみたいなもの買わされて、着けて信じて、名前改名するとか、ふざけんなと思うよ」と続けた。たくみが占い師のおかげで大きい仕事が決まったと言うと、「キミの努力だから!」「芸人って気づきにくいのよ、努力に」と真摯に語りかけた。

 一連の流れは「なにやら占い師に傾倒し始めた相方が改名を訴えてきても応じられない説」の検証ドッキリ。いつもは天然そうで、どこか弱々しい彼が、本気で怒る姿は感動的だった。

 たくみが中学時代の昼休み、口に水を含んだ周りのみんなをひたすら笑わせ、その水を噴き出させるという遊びをやっていた。その時まで彼は、自分が一番面白いと思っていた。だが、まなぶの笑わせ方があまりに面白くて、「次、たくみ、やって」と言われるのが本当にツラかったという。

「それまでの人生で初めて『ハードル』というものを感じました」(徳間書店「週刊アサヒ芸能」2018年4月19日号)

 たくみは、そう笑って回想する。当時、一緒にお笑いをやろうと誘ったが、まなぶに断られた。それぞれ別の高校に進んでも、たくみはまなぶの面白さが忘れられず、彼を再び誘い、高2でコンビを結成した。

 カミナリは他のドッキリ企画でもコンビ愛を感じさせている。たとえば、たくみが漫才の締めをいつまでも言わない「もうええわを言わない相方たち」(テレビ朝日「くりぃむナンチャラ」18年7月13日)。締めを言ってくれないから、3分間の予定の漫才を20分続けることになる。無理やり締めて舞台を降りると、まなぶは相方に怒りをぶつけるのではなく、「疲れてた最近? どうした?」と忙しさで精神的におかしくなってしまったのではないかと、心配したのだ。

 また、お互いの悪口をラップで言い合う企画(TBS「有田ジェネレーション」19年2月20日)では逆に、たくみのまなぶへの愛情が垣間見えた。「おまえが入り口なんだよ、カミナリの」と熱い言葉を吐くたくみは、さらに解散を言い渡してもおかしくない、まなぶの悪行を暴露した後も、こう言うのだ。

「おまえ以外とはお笑いやりたくねぇ。本当にそう思ってる。俺はおまえと一緒だからスベることができる。他の人とはスベりたくねえ」

(てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)

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