東急電鉄の超豪華観光列車は、JR北海道の救世主になるか?

2/11(月) 6:10配信

現在は横浜-伊豆エリアを走る「THE ROYAL EXPRESS」。料金は片道2万5000円からで、車内では豪華な食事が提供される

赤字の続くJR北海道で、大手私鉄の東急電鉄が観光列車を運行することが明らかになった。

JRの線路で私鉄が観光列車を走らせるのは異例。しかも、首都圏の鉄道会社が北海道で観光列車を......!?

鉄道ジャーナリストの梅原 淳(じゅん)氏が解説する。

「北海道は観光地が多く、観光列車に対する需要も高いのですが、JR北海道は経営難。新車を造る余裕がなく、ノウハウを持った人材も不足しています。線路を貸すことで利益も得られますし、他社に任せるのが得策と考えたのでしょう。

一方、東急電鉄は道内に交通、流通、ホテル、リゾートなどを扱う多くのグループ会社を持っています。北海道のことをよくわかっていますし、観光列車を走らせることでグループの収益を増やせると考えたのでしょう」

報道によると、現在は横浜駅(神奈川県)~伊豆急下田駅(静岡県)を走る豪華観光列車「THE ROYAL EXPRESS」を北海道で走らせるとの案があるという。

同列車に乗車経験のある、ホリプロ鉄オタマネージャー南田裕介氏が興奮気味に語る。

「鉄道車両デザインの第一人者、水戸岡鋭治(みとおか・えいじ)氏が手がけた観光列車ですよ! 外観はきらびやかなロイヤルブルー。車内はインテリアに伝統工芸を使ったり、ピアノが置かれたり、とにかく豪華です!

ただ、気になる点がひとつ。「THE ROYAL EXPRESS」は直流1500ボルト区間を走る電車なんですね。北海道の電化区間は交流2万ボルト。そのままでは走れないんですよ!」

まさかの「電力規格が異なる問題」が発生! 再び梅原氏に話を聞こう。

「そのため、JR北海道のディーゼル機関車が車両を牽引(けんいん)することになると思います。そうすれば非電化区間にも乗り入れができる。車内の照明や空調のために電源車が必要となりますが、JR北海道が所有しているキハ183を使うか、もしくは昨年にJR東日本で廃車になった、ファンの間では"ゆうマニ"と呼ばれる電源車マニ50 2186が長野県で解体されずに残っている。それを再利用するというウワサがあります」

ほかにも問題はある。THE ROYAL EXPRESSは8両編成。だが、例えば稚内(わっかない)駅はホームの都合で6両編成までしか入れないのだ。

「どんな車両を使うか正式発表がないので、JR北海道で余っている車両を観光列車に改造する可能性もありますね」(前出・南田氏)

最後に、南田氏に観光列車の走行ルートを提案してもらった。

「北海道は列車でしか行けない秘境駅があちこちにあるので、それらを巡るツアーをやってほしいですね。今のJR北海道は列車本数が少なくて、行くのが本当に大変。観光列車で効率よく回れたら、鉄道ファンで満席になりますよ」

運行開始予定は2020年。今から楽しみに待ちたい!

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