「『アクタージュ act-age』が、人生で2回目に描いたマンガなんです」漫画家・宇佐崎しろ×原作・マツキタツヤ×担当編集の「裏話座談会」! 

2/9(土) 17:00配信

2月4日発売の『週刊プレイボーイ』7号で“初グラビア”が掲載された主人公の夜凪景。『アクタージュ act-age』は駆け出しの役者である彼女の成長を描いた異色のジャンプマンガ。ⒸTatsuya Matsuki・Shiro Usazaki/SHUEISHA 写真/本田雄士

『週刊少年ジャンプ』で連載1周年を迎え、「全国書店員が選んだおすすめコミック2019」で第3位に食い込んだマンガ『アクタージュ act-age』。

【画像】『アクタージュ』のプロトタイプともいえる『阿佐ヶ谷芸術高校映像科へようこそ』

それを記念して、原作担当のマツキタツヤ氏、漫画担当の宇佐崎(うさざき)しろ氏、そして担当編集の村越周氏による裏話座談会が実現。その模様を大公開!

■連載決定まで、死ぬほどボツを出されました
村越 マツキ君が初めて『週刊少年ジャンプ』の漫画賞である「第2回ストキンpro」に応募してくれた『阿佐ヶ谷芸術高校映像科へようこそ』という読み切りがあるんですけど、これがもうぶっちぎりで良かったんですよ。

マツキ 初めて褒められたな(笑)。それは原作の賞で、鉛筆とノートだけでネームを描きましたという、落書きみたいなものだったんです。村越さんから「絵をつけてやろう」という話をいただいて、宇佐崎さんが思い浮かんだ。

宇佐崎 もともとTwitterでフォローし合っていたんです。マツキさんが上げていた作品を見て、リプライを送って。

マツキ 生まれて初めてマンガを描こうと思い至り、まずそれをウェブに上げてみようと考え開設したアカウントでした。友達にも誰にも言わないで始めてフォロワーもほとんど0人の怪しいアカウント。なのに目をつけてくれたのがうれしかった。

宇佐崎 予知夢系のマンガでしたよね。キャラがいいなと思ったんです。女の子が主人公で。 マツキ もともと、僕は女性を主人公にしがちなんですが、宇佐崎さんが描く女の子の表情がすごく好きだった。いいな、動かしやすそうだなって。

村越 宇佐崎さんのことは僕も知っていて。前に担当していた『左門くんはサモナー』という作品のファンアートを彼女が描いていて、エゴサーチしているときに「この子、絵、上手いな」って、チェックしていた。

宇佐崎 村越さんから突然メールが来たときは、めっちゃ怖かったです。 

村越 『左門くん』の公式Twitterのアカウントから送って、マウントを取りにいきました(笑)。 

宇佐崎 版権問題とかで「絶対怒られる!」って。

――そうしてコンビを組んで、絵をつけた『阿佐ヶ谷...』を『週刊少年ジャンプ』本誌に掲載。このときから、連載を視野に入れていた? 

村越 いや、全然。そもそも宇佐崎さん、マンガを描いたことがなかったので。 

宇佐崎 描きたいな、とは思っていたけど、話がまったく作れない。だから作画のお話をいただいたときも「やります!」と言ったものの、何もわからない状態でした。

村越 『阿佐ヶ谷...』に絵をつけるときも、とりあえず地元の奈良から東京に一回来てもらって、連載中の先生方の生原稿を見せるところから始めました。『僕のヒーローアカデミア』の担当に原稿を少しだけ見せてもらったりして。

宇佐崎 生原稿、すごかったです。

村越 だから、『阿佐ヶ谷...』の後にもう何本か読み切りを経験させて、マンガの描き方に慣れてもらってから連載を狙おうと思っていたんです。けど、マツキ君からなかなかネームが上がらない(笑)。

マツキ 出したんですよ。出したんですけど......。

村越 全部ボツに。

マツキ 企画段階から否定されるレベルのボツばかりで。

村越 キスすると回復能力が上がる話とかありましたね。

宇佐崎 逆に、私のイラストを出発点にして、そこから話を広げてみたりとかも試したんですけど、しっくりこなかったらしくて。

村越 全然面白くない。

マツキ 「『ジャンプ』に合わせにきてるよね」って、ジャンプ編集者に言われると思わなかった。

村越 変に少年マンガっぽいものを描こうとしているというか、窮屈そうに描いていたんですよ。自分のフォームで投げてないみたいな。で、ようやく「これはおもろい」って上がってきたのが『アクタージュ』の1話目だったんです。『阿佐ヶ谷...』と同じ世界線で、その数年後を舞台にしている。登場人物もかぶっていたりするんですけど、ですから最初から『阿佐ヶ谷...』を広げて連載を狙いにいったわけではなくて、原点に舞い戻ってきたみたいな感じでした。

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