濱田岳が語る「フルーツ宅配便」白石和彌監督と沖田修一監督の共通点とは?

1/11(金) 13:00配信

1月11日(金)スタートのドラマ24「フルーツ宅配便」で主演を務める濱田岳

ドラマ24「フルーツ宅配便」(毎週金曜夜0:12-0:52ほか テレビ東京系)が1月11日(金)より放送。デリヘル店を舞台に、そこで働く訳あり女性たちの人間模様を、ひょんなことからデリヘル店の店長となったごく普通の男性の目線を通して描く。

【写真を見る】デリヘル「フルーツ宅配便」の事務所での様子

東京で勤めていた会社が倒産し、仕方なく故郷へ戻ってきた主人公・咲田真一(濱田岳)は、昔よく通っていたラーメン店でミスジ(松尾スズキ)と再会。ミスジは咲田の勧めで、デリヘル店「フルーツ宅配便」の雇われ店長を引き受けてしまう。

主演の濱田にインタビューし、現場の雰囲気や役どころについて話を聞いた。

■ すてきな人情劇が詰まった話

――デリヘルを舞台にした作品ですが、最初の印象はいかがでしたか?

取っ掛かりは僕も主人公の咲田と同じでした。最初は当然「ん? どんな話?」というのはありましたが、原作や台本を読み、皆さんとお芝居をしていくうちに、そういうのは全くなくなりました。すてきな人情劇が詰まった12話だと僕は思っています。

――咲田はどんなキャラクターですか?

咲田は無理やりデリヘル「フルーツ宅配便」というお店の店長をやらされてしまうんです。ついさっきまで職を失ったただの一般人だったので、「なんで君みたいなかわいい子が風俗で働くんだよ」という思いが(ドラマの)前半戦にはあります。

咲田は店長なので発注先のホテルに女の子たちを送迎するんですが、その密室の車の中で、女の子たちが語りだすんです。突然、身の上話をされたり…。その道中のせりふのやり取りが、難しかったです。

女性たちは男性に意見を求めているわけではない…そういった意味では僕は理解ができず、咲田も同様に返す言葉がない。そしてひねり出した答えが全然面白くない答えとか(笑)。咲田は(デリヘルという)職業に触れて、どうにか(デリヘル嬢たちの)力になりたいと思って頑張る、さえない男です。

■ 監督は楽しそうに撮影してくれる

――白石和彌監督、沖田修一監督は、全く違うタイプの作品を作られています。二人の演出で違いを感じることはありましたか?

見ていただけたら分かりますが、色は全く違います。でも、お二人に共通しているのが、ものすごく楽しそうに撮影をしてくれるところ。監督が見ているモニター側から笑い声が漏れちゃってNGとかあるんです(笑)。

僕らは、結構真剣にやり取りしているシーンでも笑っていたり(笑)。あんなに楽しそうに撮ってくれるなら、僕らももっと答えたい!と、お二人の人柄で、決して明るくはない題材も毎日楽しく撮影できました。(作品は)まるで違う世界観になっています。

――現場の雰囲気はいかがでしたか?

すごく良い雰囲気でした。白石監督、沖田監督、是安(祐)監督が引っ張ってくれているので、現場は嫌な空気にもならず、殺伐とした時間は一回もなかったです。

どうしても撮影の都合上、まとめて撮ったりすることもあります。車のシーンをごっそり撮りましたが、正直僕はつらかったです。朝から晩まで影のある話をずっと聞き続けるんです(笑)。

でも、それも笑い話にして、皆で盛り上げてくれました。だからすごく楽しかったですし、まだまだできるなという気持ちで昨日撮影を終えてきました。(取材日の前日にクランクアップ)

――咲田を演じる上で、一番意識したところはどこでしょうか?

咲田以外はみんな(キャラクターが)濃い。だから、咲田は振り回されちゃうし、「嫌だ」って言うべき時に言えないからこういうことになっちゃうんです。そういった意味では、僕は現場にいるだけでいいというか…濃い人しかいないので。

■ 名ばかりの主演ですよ(笑)

――周りが濃いからこそ、等身大でいられたのでしょうか?

日常的にデリヘルで働いている子たちに何か言われても(咲田は)ついていけない。ということは、僕もそこまで理解を深めて受け取る必要もない。僕は名ばかりの主演ですよ(笑)。みんながドラマの核心部分を表現してくれているので、その場にポンといればいいだけで、重たい話に日々耐えればいい。

咲田の良さは、何もできないけど(デリヘル嬢たちの話を)聞いてあげるところ。「ちょっと想像もつかない世界ですし…」というのは一切なく、一生懸命聞いてあげちゃうんです。できないくせに一生懸命やろうとする。その部分は大事にしました。

濃い中で普通をやると、普通の人の方がおかしな人。もしかしたら僕が一番浮いている存在だったのかもしれないです。(劇中のデリヘル嬢は)みんな「どうせ、私たちのこと差別しているんでしょ」というのが根底にある。その中で、差別しないで「いや、そうかもしれないですけど、聞きます」というような、異様な優しさっていうのは大事なことかなと思い、みんなとせりふのやりとりをしていました。

――共演者の方の印象はいかがでしたか?

豪華だな、頼もしいなと思いました。中にはデリヘル嬢役をやるのが初めての女優さんもいたかもしれない。でも、松尾スズキさん、荒川良々さんなど先輩方のお力をお借りして、初めての風俗嬢役には働きやすい環境が整っていました(笑)。

前野朋哉君は勝手知ったる仲ですし、今回も存分に“ポンコツ”具合を出してくれました(笑)。仲里依紗さんは初めてですが、「わー! すてきな女優さんだ!」と思いました。仲さんが演じる役は、難役です。それをこんなにも感情移入できる役に昇華させられるというのはすごい。あれをこなされたというのは本当に尊敬します。

――撮影では、本番直前に突然せりふが追加されているところを拝見しました。

ただ、荒川さんにやらせたら駄目ですよ!(笑) 爆弾みたいな方ですから! 最後まで荒川さんは敵か味方か分からなかったです(笑)。荒川さんが笑わせるので、僕が落ち着くまで待っていただいた時間もありました。そういう意味では、笑いが絶えない現場でした。

白石監督は、(直前でのせりふの追加を)誰に対してもやっていました。沖田監督は相談すると「あ、なるほど! それいいですね! やってみましょうか」みたいな感じ。皆さん、ガチガチに固める監督ではなく、その場でできた“現場のノリ”をくんで、新しいものを足したり、引いたり、やってみるチャンスを僕らに与えてくださいました。

(ザテレビジョン)

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