渡部豪太、過酷な筋トレで磨いた肉体美を披露 舞台版「さよなら鹿ハウス」が幕開け

舞台版「さよなら鹿ハウス」ゲネプロより(C)Deview

 劇団鹿殺しの丸尾丸一郎よる自伝的小説を原案とした、舞台版「さよなら鹿ハウス」が8日より、座・高円寺1にて開幕。初日公演に先駆けて公開ゲネプロが行われ、主演の渡部豪太と作・演出の丸尾が囲み取材に応じ、本番への意気込みを語った。

【写真】ガッチリ握手を交わす渡部豪太と丸尾丸一郎

 劇団鹿殺しの代表を務め、劇団公演への出演・脚本を手がけるほか、近年では乃木坂46主演舞台「墓場、女子高生」や朝井リョウ原作の舞台「何者」の演出、秋元康プロデュース「劇団4ドル50セント」の脚本・演出、TVドラマ&舞台「マジムリ学園」(AKB48 小栗有以 主演)の脚本(舞台は脚本・演出)、さらに先日発表された「ミュージカル 封神演義 -目覚めの刻-」の脚本など、話題作を次々と手がける丸尾。そんな彼の原点とも言える「劇団鹿殺し」上京直後の放熱の2年間を描いた、丸尾のデビュー小説『さよなら鹿ハウス』を渡部豪太主演で舞台化。

 ハイエース1台で関西から上京し、東久留米の古民家で共同生活を送っていた劇団のメンバー7人。バイト禁止、関係者との恋愛禁止、路上パフォーマンスで得る収入のみで暮らすという独自のルールの下、ただひたすらに「伝説になる」ための研鑽を誓った約束の2年間を丸尾独自の目線で描く七転八倒の青春ストーリー。

 ゲネプロを終えた感想を聞かれた渡部は、「このカンパニーだからこそ、この舞台版『さよなら鹿ハウス』が出来ていると思いますし、このメンバーで集まれたというのは本当に奇跡だし、それは今作に通ずるものがある。それを精一杯楽しんで、お客様にも楽しんでもらえたらなと思います」とコメント。

 本作では、作・演出を手がける丸尾をモデルとした"劇団鹿"の角田角一郎を演じる渡部。稽古を振り返り、「演出の丸尾さんがおっしゃる言葉をそのまま自分の役に反映できるので、一言一言が為になりました」と述べ、「ダメ出しの時に『その役はそうじゃない。あの時あいつはこういうことを思っていたんだ』というような、当時の事を話されたりしていて。丸尾さん自身が当時感じていたことを知ることができて、稽古中、けっこうシビれる瞬間がたくさんありました」と明かす。

 自身をモデルとした役を演じる渡部に対し、丸尾は「(角田角一郎という役柄は)自分の気持ちをやたらとしゃべるし、女々しいことばかり言うし、ご迷惑をおかけするなと思ってます」と苦笑いを見せ、「でも、僕みたいなミニマムな人間をすごく丁寧に演じていただいて。稽古場で見ていて、豪太くんの体を通して自分という人間が表現されるというのは嬉しかったです」と打ち明けた。

 劇中では、劇団鹿殺しが実際に行っていた路上パフォーマンスも再現されており、渡部は黒ブリーフ1枚にサスペンダーという、きわどい衣装での激しいパフォーマンスにも挑戦。ムダのない引き締まった肉体美を披露している渡部は、体づくりで心がけたことについて「乾燥しないように、油をお尻に塗っていました」と笑顔で語り、笑いを誘う。

 そして改めて、「実際に劇団鹿殺しさんがなさっている筋トレがあって。座長の菜月チョビさんが僕らに稽古つけてくださったんです。ただ、それが本当につらくて……。つらいと思う動作全部やるような感じで、死ぬかと思ったし、"嘘でしょ!? 軍隊じゃん"って思いました(笑)」と過酷な筋トレを振り返りつつも、「理想のボディに近づきました」と胸を張った。

 また、大河ドラマ『西郷どん』での経験を振り返りながら、「『西郷どん』では1年かけて1つの役を演じるということを学んで。自分が出ていない場面でも役のことを常に考えていました」と語り、「本に描かれていない部分、"もしかしたら、こうかもしれない"といろんな想像力を働かせて役に反映させていくということは、この作品にもいかせたと思います」と吐露。

 そして、改めて本作について渡部は、「演劇を志して集まった若い7人が、アルバイトもせずに路上パフォーマンスだけで食べていくというルールを決め、2年間共同生活を送るって、ある意味異常なことだと思うんです。悲日常的なことのように思えるけど、同じ日本・同じ世界の中で、本当にこんなことをしていた7人が確かにいたんだということを目撃してもらいたい」とアピールした。

 丸尾も「世の中、大切なことよりもどうでもいいことが多い中、そのどうでもいいことで悩みすぎている人が多いと思うので、その中で大切なものだけを選んで、それを大切に生きていくということに少しでも気づいてもらえたら」と語り、「僕らが上京するとき、"大人が7人力を合わせれば、なんとでもなるさ"という感覚で上京してきました。仲間たちと走るという時期って、一生において、そんなにないと思います。なので、仲間とともに走るというその時間の大切さにも気づいてもらえたら嬉しいです」と胸中を明かした。

 OFFICE SHIKA PRODUCE『さよなら鹿ハウス』は、東京公演が11月8日(木)~18日(日)まで座・高円寺1にて上演され、その後、大阪公演が2018年11月22日(木)~25日(日)HEP HALLにて上演される。なお、オーディションサイト『デビュー』では、作・演出の丸尾丸一郎と舞台版オリジナルのキャラクター・女子高生役を演じる清水佐紀のインタビューを掲載中。

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