総務省の指針にKDDIが猛反発? 中古スマホ「SIMロック解除」義務づけのウラ側

10/11(木) 6:00配信

「料金4割下げろ」発言に続く、3キャリア激震のニュース!

大手キャリアによる"囲い込みビジネス"に風穴をあける指針を総務省が打ち出した。来年9月から、中古スマホに対してのSIMロック解除がキャリアに義務づけられるからだ。

その過程でKDDIは猛反発。格安SIMの時代は本当に来るのか? スマホ環境は何がどう変わるのか?

* * *

■購入者でなくても解除することが可能に
菅官房長官の「ケータイ料金4割下げろ」発言で大いに揺らいだ通信業界に、また新たな火種が舞い降りた。

8月28日、総務省は「モバイルサービスの提供条件・端末に関する指針(以下、指針)」を改正。その最大の注目点はズバリ、「中古端末のSIMロック解除義務づけ」だ。と、その内容に入る前に、まずSIMロックとは何かをおさらいしよう。

「SIMロックとは、特定のSIMを挿入したときだけ通話や通信ができるよう、スマホやケータイなどの端末に制限をかけることです。例えばNTTドコモのSIMロックがかかった端末にauやソフトバンクのSIMを挿入しても、通話や通信はできません」(モバイルジャーナリスト・佐野正弘氏)

ではキャリアはなぜSIMロックをかけているのか?

「理由は大きくふたつです。まずキャリアが販売する端末はそのキャリアの周波数や通信方式などに合わせカスタマイズしており、他社のSIMではその性能が落ちてしまうことがあるためです。現行機種では、iPhone以外ほぼすべての機種がそうしたカスタマイズ済みです。

そしてもうひとつが販売手法によるものです。キャリアはこれまで自社で調達した端末を大幅に値引いて販売し、その値引き分を毎月の利用料金で回収するというビジネスモデルをとってきました。もし短期間で解約され、他社回線で使われるようなことになると、値引き分を回収できず赤字になってしまいます。それを防ぐためSIMロックをかけているというのです」(佐野氏)

このようにSIMロックは「キャリア側の事情」で行なわれてきたわけだ。そしてユーザー側には、ほかのキャリアにMNP(乗り換え)しても同じスマホを使い続けることができない、また、MVNO(キャリアの回線を借りてSIMを販売する事業者)の格安SIMを利用しようとしても、選べる業者が限られるなどのデメリットがあった。

それを解消しようと総務省は2014年12月に、「SIMロック解除に関するガイドライン」を改正。15年5月以降に発売される端末は「利用者の求めに応じ解除すること」をキャリアに強く要請した。

「これにドコモとソフトバンクはSIMロック解除の手続きを『購入者本人』に限定することで応じ、auも追随。つまり中古スマホを入手した第三者は解除を求めることができなかった。しかし今回(今年8月28日)の改正でそれが可能になります」(スマホ料金に詳しいフリーライターの後藤一泰氏)

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