「加害者」日馬富士と「被害者」貴ノ岩の対照的結末 「なぜこうなった」小倉氏疑問に反響

退職した元貴乃花親方(2018年9月25日撮影)

 元貴乃花親方と日本相撲協会の決定的対立の端緒となった暴行傷害事件の当事者2人が迎えた対照的な結末について、「とくダネ!」(フジテレビ系)キャスターの小倉智昭氏が述べた素朴な疑問にインターネット上で反響が相次いだ。

 加害者である元日馬富士は盛大な断髪式。しかし、被害者の貴ノ岩は、所属していた貴乃花部屋が消滅するという結果となった。

■後援会長「残念、無念、今となっては寂しい思い」

 貴乃花親方の退職と、貴乃花部屋の消滅が決定し、部屋に所属していた力士らは2018年10月2日に千賀ノ浦部屋へ引っ越した。3月の春場所中に付け人に暴行し、貴乃花親方が告発状を取り下げる一因にもなった貴公俊は、こみ上げる思いを抑えきれず、引っ越し作業で泣いた。

 関係者も悲痛だ。3日放送の「とくダネ!」では、毎年11月の九州場所で宿舎を提供してきた貴乃花部屋後援会の緒方正年会長が「(貴乃花部屋の消滅は)率直に残念、無念、今となっては寂しい思いがします」と心境を語り、「後援会をいったん解散しようということを決定しました」と明かした。千賀ノ浦部屋後援会と名称変更して活動を続けたいという。

 また、元貴乃花親方から後援会事務局に電話があったとし、「早急に親方が来て、お断りと、今後とも所属力士を支援してくださいというお願いがまたあるみたいです」と願い出の訪問が予定されているという。

 親方退職・部屋消滅というやり切れなさを感じさせる元貴乃花部屋の力士ら。こうした状況に、小倉氏は番組で、

  「暴行事件を起こしてしまった元横綱・日馬富士が華やかな引退相撲と引退式を行い、一方、被害者である貴ノ岩関のほうは部屋が解散。なぜこういうことになってしまったのか...改めて思うよね」

と神妙な面持ちで疑問を述べた。

日馬富士の引退相撲は「不自然」

 17年10月に起きた暴行傷害事件では、元日馬富士にカラオケのリモコンなどで殴るなどされた貴ノ岩が、同年の九州場所と18年の初場所を全休。幕内から十両に降格することになった(現在は幕内復帰)。

 元日馬富士は17年11月に引退表明会見を開いたものの、その場で貴ノ岩に対する直接の謝罪の言葉がなく、当時物議を醸した。同年12月に傷害罪で略式起訴され、鳥取簡易裁判所から略式命令を受けて、年明けに罰金50万円を納付している。

 その元日馬富士だが、9月30日、両国国技館で引退相撲・断髪式を実施。土俵入りでは同じモンゴル出身の横綱・白鵬と鶴竜を従え、さらには元朝青龍氏も駆け付けた。観客席には1万人が詰めかける盛大な式となった。

 事件の当事者である2人。「加害者」の日馬富士は土俵を去ったものの華々しさを帯び、「被害者」の貴ノ岩は目をかけてくれた師匠と部屋を失った。対照的な結末に疑問を述べた小倉さんの言葉に、ツイッターでは、

  「小倉智昭さんは、一般市民の疑念感情を的確に言ってたくれるから頼もしいよね。日馬富士、有終の美で終わり、貴乃花部屋消滅...誰もが疑念する事」
  「暴行したんだから引退式は控えるべきだったね 素晴らしい部分ばかりクローズアップされてるけど、暴行は犯罪だからね」
  「日馬富士の引退相撲不自然しかありません」

といった声があがっていた。

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