予告篇大賞から生まれた『高崎グラフィティ』、佐藤玲「ここまでこぎつけられたことが本当に嬉しい」と感無量

映画『高崎グラフィティ』完成披露試写会に登壇した(左より)中島広稀、岡野真也、佐藤玲、萩原利久、三河悠冴、川島直人監督(C)Deview

 映像コンテスト「未完成映画予告篇大賞MI-CAN」の第1回グランプリ作品である、映画『高崎グラフィティ』の完成披露試写会が、9日に都内で行われ、佐藤玲、萩原利久、岡野真也、中島広稀、三河悠冴、川島直人監督が舞台挨拶に登壇した。

【写真】「MI-CAN」応募時よりヒロインを務めた佐藤玲

 「未完成映画予告篇大賞MI-CAN」とは、映画監督・演出家の堤幸彦を筆頭に、大根仁(演出家)、平川雄一朗(演出家)、小原信治(作家)といった、気鋭のクリエイターを輩出する映像制作会社オフィスクレッシェンドが、次代を担うクリエイター発掘・育成を目指して立ち上げた映像コンテスト。「作品の舞台となる地域名をタイトルにすること」を条件に、参加者は3分以内の予告篇を制作。グランプリ作品には制作費およそ3,000万円で本編を作るチャンスが与えられる。

 応募総数285作品の中から第1回グランプリに輝いた『高崎グラフィティ』は、群馬県高崎市を舞台に、高校の卒業式を終えてからはじまる、夢と不安を抱えて生きる5人の男女の数日を描いた青春群像劇。

 本作は、佐藤が日本大学芸術学部在学中に、同期の川島監督にTwitterのダイレクトメッセージで声をかけたことから企画がスタート。佐藤は「卒業間近になって、何かやりたいと思って。ほとんどしゃべったことはなかったのですが、Twitterのダイレクトメッセージで、『何か映画を撮りませんか?』と送って。そこから1年半くらいかかって企画が進んでいきました」と語る。川島監督は「大学の中で佐藤さんは有名な方だったので、最初に連絡が来たときは新手の詐欺か何かかなって思った」と明かし、「でも、文面を読むと熱いものがあったので、一緒に作りたいなと思いました」と振り返る。

 「MI-CAN」応募時より本作のヒロインをつとめた佐藤は、完成披露試写という日を迎えたことに対し、「グランプリを獲ったときも『本当に!?』という想いでしたが、こうやってみなさんと一緒に映画を作ることができて、ここまでこぎつけられたことが本当に嬉しいです」と感無量の様子。

 萩原ら若手キャスト陣はオーディションによって選出。オーディションの際、別の役で受けていたものの、オーディションの過程で変更となり、阿部優斗を演じることになったという萩原は、「最初は(中島演じる)直樹役だったんですが、いつのまにか優斗に変わっていて。直樹は自分に近いものを感じていたのですが、優斗は自分の中にないものなんじゃないかなと思っていた」と当時の想いを打ち明け、「でも、監督とコミュニケーションをとっていくことで、その溝が埋まっていきました」とコメント。一方、直樹役の中島は、優斗役で受けていたそうで、「僕自身も優斗のほうがわかる部分が多かったんですけど、自分の高校時代を思い返してみると、直樹らしいバカさとかいろいろと思い出して。現場でも監督と話し合いながら、直樹像を作って行きました」と振り返った。

 本作の舞台である高崎について、栃木出身の岡野は「県も隣なので、街の雰囲気とか人柄も似ているなと思った」と述べ、「普段は地方に行くと、休みの日に一人で遊びに行ったりするんですが、あまりにも地元の雰囲気に似ていて、仕事をしている感じがしなかった。これではダラけてしまうと思って、あえて撮休の日は東京に帰ったりしていました」と打ち明けた。

 メインキャスト5人の中で、ムードメーカーだったという三河は、女性陣と仲良くなるため、撮休の日にゲームセンターで獲得したキレイな石と指輪をプレゼントしたと告白。岡野は「『目を瞑って』って、仰々しい感じで渡されました(笑)。撮影中はずっと肌身離さず持っていたんですが、打ち上げの時に、"卒業"という意味も込めて、丁寧にお返ししました」と話すと、三河はすかさず「お返しされてない。床に転がってた(苦笑)」と反論。さらに佐藤には「私はきっと本棚にあると思う。記憶にないけど、たぶん・・・・・・(笑)」と言われ、女性陣からのコメントに肩を落とすひと幕も。
 
 高校卒業した男女5人の物語ということで、「高校時代に戻れるなら、やってみたいこと」について聞かれると、佐藤が「女子高だったので男の子と一緒に登下校したかった」という願望を明かしたほか、「男女数人でプールに行きたい」(三河)、「昔から小さくて線が細いので、10代の頃にもっと食べておけば良かった」(中島)、「自分の制服を着て他校の文化祭に行ってみたかった」(岡野)とそれぞれ回答。

 最年少19歳の萩原は「部活がしたい。僕のこの有り余るエネルギーを部活にぶつけたい。使っても使っても有り余るエネルギーを、どうしたらいいかわからない」と胸の内を明かす。すると監督は「(萩原は)エネルギーがすごいよね。みんなで集まると、二言目には『缶蹴りしよう!』って言ってくる」とコメント。萩原は「僕はずっと缶蹴りしたいって言っていて。『現場でやろう』ってなったんですけど、誰もやってくれなかった。『今日は疲れたから』とか『明日やろう』って、なあなあにされ続けている」と不満を漏らしつつ、「缶蹴りしたいです!」と無邪気な笑顔で声を弾ませた。

 最後に川島監督は「みんなの熱い気持ちを全てスクリーンにぶつけたつもりです。完成した映画の5人を見ると、大人でも子どもでもない、18歳のあの頃の気持ちを思い出しました。みなさんも思い出していただけると嬉しいです」と呼びかけた。

 「高崎グラフィティ。」は8月18日(土)シネマテークたかさき、イオンシネマ高崎にて先行公開。8月25日(土)より アップリンク渋谷、イオンシネマ シアタス調布ほか全国順次公開。

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佐藤玲