山田孝之&菅田将暉「dele」次々ハマるキャスティングのウラガワ『“意外性”が絶対に必要』

8/10(金) 12:00配信

「dele」第2話のウラガワを公開!

山田孝之と菅田将暉によるタッグで、現在放送中のドラマ「dele」(毎週金曜夜11:15-0:15ほか※8月10日[金]は夜11:45-0:45ほか、テレビ朝日系)。

【写真を見る】山田孝之演じる坂上圭司のおちゃめな一面も明らかに!

作品づくりの裏側を山田兼司プロデューサーらが語る集中連載の第2回では、個性豊かなゲストのキャスティングについての“ウラガワ”などを聞いた。

「dele」は、プログラマー・坂上圭司(山田)と何でも屋の真柴祐太郎(菅田)が、クライアントのデジタル遺品を整理する中で巻き起こる人間ドラマ。

原案・脚本をベストセラー作家・本多孝好が担当し、各話ごとに金城一紀、渡辺雄介など、多くの話題作を手掛けてきた脚本家が名を連ねることも話題になっている。

8月3日放送の第2話では、これまでクールに決めてきた圭司に「オタク疑惑」が浮上。劇中で登場するガールズバンド・The Mintsのファンであるという設定が判明した。

「やっぱり人間なので、自分の好きなものが出てきたときは取り乱したりもするだろうし、普段は冷静だけどどうしても自分が傷ついてしまうようなことがあれば涙することもあるかもしれない。それぞれの意外な部分は、話ごとにちょっとずつ出てくるようにしています」と山田P。

「人間って状況によっていろんな顔を見せるじゃないですか。圭司と祐太郎も、依頼とそのとき置かれた状況によって面白く変化していく。それは視聴者の皆さんにも楽しんでいただきたいし、キャラクターの深みになっていってほしいなと思っています」

今後、圭司という人間の“深い芯の部分”は徐々に明らかになってくるのだろう。

序盤で祐太郎からため口をきかれることに対してあっさり受け入れてしまった(ように見える)のは、圭司が本当はすごく人間味のある男だということの裏付けのような気がしてならない。

その人間味のある圭司がハマったガールズバンド・The Mintsのメンバーとして、特に音楽通の若者の間で絶大な支持を得る水曜日のカンパネラ・コムアイが出演。

2話のオンエア前にはコムアイの声とおぼしき謎の音源が何も補足情報なしのままSNSで拡散され、その声に「コムアイが歌っているのでは?」「何これ、いい曲過ぎる!」といった反響が上がっていた。

■ 圭司がハマる音楽のウラガワ

割とライトにさらっと“音源解禁”されたのとは裏腹に、このストーリーが出来上がるまでには大きな課題があったようだ。

実際山田Pも「2話は前半で一番エネルギーを使いました」と苦笑交じりに振り返る。

「音楽がモチーフになっているんですが、そもそも(2話担当)作家の渡辺雄介さんから『エンディングノートの話がやりたい』と言われまして。

僕は面白いと思ったのでいろいろと詰めていって、1回目の脚本が上がってきたんですけど、思った以上に音楽が中心の話だったんですよね。それを読んだとき、僕は『やばい…、一歩間違えれば失敗する』と思ったんですよね」と率直に吐露する。

要するに、台本の段階では「いい音楽」と書かれていたらそれはその時点でいい音楽なのだが、映像になれば当然その音楽なしには物語が始まらない。

それもあって「主役が好きだという音楽のクオリティーが中途半端だったら大惨事になる、と。これはとんでもない本を上げてきたなと(笑)。そこからすぐに脚本の渡辺さんと劇中の音楽を担当している岩崎太整さんの3人で、夜中に緊急集合しまして話し合いました」

ストーリーを完成される前の段階として、劇中音楽との向き合いに時間が割かれたようだ。

「こういう音楽とかこういうテイストにして、こういう話の持ち運びにしないと絶対にダサいものになるし、音楽もいいものにはならない』と、音楽家としての観点で岩崎くんに言ってもらったので、話も少し組み替えました。そして音楽もゼロから自分たちで作りましょうと。

そこで、僕はコムアイさんが演じて歌うという設定だったら、今までなかったし、クオリティーは脚本を超えられるんじゃないかと思いつきました。

それが実現しなかったら、この話はなかったかもしれません。コムアイさんに快諾いただきまして、曲が完成し、レコーディングもしてここに至ったということです」と、“お蔵入り”も辞さない構えで音楽を作り上げてきたことを告白した。

豪華ゲストが毎話登場するということや、W主演の二人が当て書きされたことばかり話題になっているが、コムアイこそ第2話になくてはならない究極の“当てキャスティング”だったようだ。

作詞・作曲は岩崎氏が担当し、歌詞は全編英語で「dele」というテーマを暗示しているものに完成。結果、ネット上でもオンエア後には「音源化してほしい!」「あのCD買うわ」といった声があふれるなど、大きなチャレンジを成功させた。

さらに、今だからこその裏話として「実は7月の下旬からその曲をYouTubeに上げていました。もちろん誰も知らないから、放送までは関係者しか見ていませんでしたけどね」ということも教えてくれた。

■ 次々ハマるキャスティングのウラガワ

コムアイに限らず、「dele」のゲストに重要なのは、“存在感”と“役者としてのイメージ”が付き過ぎていないことだということも分かった。

「僕が『dele』にしかできないゲストキャスティングと思ったのは、『dele』というドラマを一番楽しんでもらうためにいい意味での“意外性”が絶対に必要だと思ったこと。

要するにいろんなドラマで見過ぎていて、『この人といえばこのパターン』みたいな。ドラマ好きな方こそそう思うじゃないですか。

そう思われないために、『dele』というドラマのキャラクターの中ではこの人が最高だと。そのキャラクターにしか見えないぐらいの意外性を絶対大切にしたかったことと、希少性。

ここでしか見られない『普段こういうところには出てこないよね』って、でもこの作品だからこういう物語だから集まっているんだ、クリエーターとして集まってきてくれているワクワク感が出ることを意識しました」(山田P)

ドラマ通であればあるほど、容易に想像できるようなキャスティングを用意しない。むしろ「裏切ることがスタンダード」な姿勢が、「dele」という作品そのものが持つ意外性へとつながっているのかもしれない。

そのことは受け取る側のためだけでなく、共演者や現場の士気についても意識が及んでいるようだ。

「キャスト・スタッフが驚き喜んでくれるゲストキャスティングこそ強度があるアイデアだと心掛けました。『そんな人出るんですか?』『そのアイデア最高っすね』って言ってもらうことで士気は高まる部分があります。

その回を撮るスタッフも楽しみになってくれるわけです。そうすると作品の気合のノリが変わりますから。みんながワクワクするから、日々現場が大切に動けるというのはとても大切なことだと思っています」

具体的には「1日1日の撮影に対して『ついに明日あの人来ますね』って言うとみんなワクワクするじゃないですか。そうすると相乗効果で、絶対に丁寧に撮ろう、絶対にいいシーンにしよう、ってなってもらえる。

これは『北風と太陽』の寓話でいうところの“太陽”のようなアプローチを大切にしたいということだと思っています。太陽のようなゲストがいることによって周りが勝手に暑いねって脱ぎ出す=自ら自主的に最高のパフォーマンスをしようと盛り上がってくれる。それってなんか全体の組織を作るプロデューサーとして大切なことで、マネジメントとして僕自身もワクワクするし、したいと思ってやっています。

それが今までのドラマ制作で学んできた、“いい作品を作る秘訣(ひけつ) ”だと個人的には感じています。ある意味、本作ではそれをやりきれたのではないかと思っています」と、語ってくれた。

裏の裏は表であるように、ウラガワはいつだって表と表裏一体なのである。(ザテレビジョン)

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