松本穂香、連ドラ初主演も「今までと変わらない気持ちで」

松本穂香、『この世界の片隅に』インタビュー

 「今までと変わらない気持ちで、最後までやっていきたいなと思っています」。15日にスタートするTBSの新ドラマ『この世界の片隅に』についてそう語るのは、主演を務める女優の松本穂香だ。「『その役も松本穂香だったんだ。あの役も松本穂香だったんだ』と思っていただけるように、いろいろな役をやりたいです」と胸の内を明かす彼女に、本作で演じるヒロインへの思いや、“女優として成長させてくれた作品”について話を聞いた。

【写真】『この世界の片隅に』松本穂香、インタビューフォト

 こうの史代の同名漫画を基にする本作は、昭和19年ごろの広島・呉を舞台に、ヒロインの北條すず(松本)が、夫の周作(松坂桃李)らと送る日常を描く。松本はすずの人柄を「皆のことがすごく好きな人なんだと思います」と分析し、「すずさんの、自分の気持ちに正直でまっすぐなところは、演じるうえで大事にしていきたいです」と芝居への意識を示す。

 原作は“普通に暮らせることがいかに幸せであるか”を印象的に描いたが、本作もこれを踏襲する。では、松本自身が幸せを感じる瞬間はどんな時なのか。「家に帰って、すごい勢いで飼っている犬が突っ込んでくるときです。おかしくなったように回り続けるんですよ。癒される時間ですね」と笑顔を見せる彼女は「おいしいものを食べたり、友達と会っている時とか。特別なことはしていないんですけど、当たり前にできていることが、すごく幸せに感じます」と語る。

 現在21歳の若手女優は、本作で戦時中の暮らしを疑似体験することにより、生活意識にも変化が生じたという。「すずさんの家があるのは水道が通っていない場所なので、すずさんは一日三回も、二つのバケツで水を汲みに行ったりするんです。撮影でそういうことを経験してから水道を使うと、本当に恵まれているなと。すごく恵まれた場所・時代で生きているからこそ、感覚が鈍くなってしまうこともあるのかなと感じます」。

 「この作品をきっかけに、戦争のことを考えてほしいですし、忘れないでほしいと思います」と願いを込める松本にとって、本作は連ドラ初主演という記念碑的作品になるが、彼女に浮ついた様子はない。「ここからもっと頑張らないとなと思います。ここがゴールという気持ちでもないですし、すごく大きな作品だからといって、今までと変わらない気持ちで、最後までやっていきたいなと思っています」。

 すずは戦争を生き抜くことで人間的に成長を遂げる。松本自身に“女優として成長させてくれた作品”を問うと、昨年放送された本作と同じ岡田惠和が脚本を手掛けたNHK連続テレビ小説『ひよっこ』を挙げ「あれだけ長い間、同じ役をガッツリというのも初めてでしたし、連ドラも初めてでしたし、岡田さんが書いてくださる世界観が素敵でした」と頬を緩ませる。また「(青天目)澄子という役は、私が誰よりも一番好きだ!という気持ちで演じていたので、あんなに素敵な役をいただけたのはすごく大きかったですね」と、しみじみ振り返る。

 その『ひよっこ』での好演が評価され、活躍の場を増した松本。現時点で、どんな女優でありたいと考えているのか聞くと「『こういう役のイメージだよね、こういう役をよくやっているよね』と言っていただくよりは、『その役も松本穂香だったんだ。あの役も松本穂香だったんだ』と思っていただけるように、いろいろな役をやりたいです。その方が楽しいですし、いろいろな役ができるような女優さんになりたいですね」と答えてくれた。今年だけで、出演映画4本、ドラマ3本が公開・放送されるなど、着実にキャリアを積み重ねている彼女は、どんな形で役者としての幅を広げていくのか? その変化に期待が膨らむ。(取材・文・写真:岸豊)

 日曜劇場『この世界の片隅に』はTBS系にて、7月15日より毎週日曜21時放送。

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