旅人マリーシャの世界一周紀行:第189回「オマーンの飛び地・ムサンダムで、優雅な木造帆船クルーズを満喫」

7/12(木) 15:04配信

ついに本物のアバヤを着て……、シリア人船員たちに海に投げられる!?

緊張の旅だったクウェートとバーレーンからUAEに戻ると、最初は異国に感じたドバイもすっかりホームな気分。

【写真】オマーンの海

到着したドバイ空港の"ターミナル2"は小さめで湾岸諸国との路線が多く、観光客が使う"ターミナル1"とは雰囲気が違う。

空港の駐車場にはモスクが併設され、ちょうどラマダンの明ける頃(日没)だったのでイフタール(ラマダン明けの夕飯)の準備が始まっていた。

地べたに敷かれた敷物には、ヨーグルトと半分に切ったリンゴ、デーツ(ナツメヤシ)2個、それから水のペットボトルかジュースが置かれている。

空腹の私がそれをジーっと見ていると、タクシーの勧誘がやってきたので、たずねてみることにした。

「ねね、イフタールってやっぱり男性しか参加できないの? 私も参加してみたいんだけど」

「基本的には男性が来るよね。女性も大丈夫だけど、男性と一緒の場所で食べることはできないから、別の所で食べることになるよ」

「ほうほう。ちなみにいくらか払うの? あなたは参加しないの?」

「無料だよ。イフタールは基本的には貧しき人たちに分け与えるものだからね...」

ふむ、それを聞いたらいただいてしまうのもアレなので......。運ちゃん、質問のみでごめん。私は空港を背にして歩き始めた。

空港から徒歩で帰る人など誰もいなかったけれど、私は空港近くの格安ツアーオフィスに直接行きたかった。日程の足りない中でどうしても"オマーン"訪問を達成させたく、その手配をしたかったのだ。

オマーンはアラビア海に面し、7世紀以降アフリカから中国にかけて広範囲の交易に栄えた国。また『アラビアンナイト』の船乗りシンドバッドゆかりの地だ。今年4月には、EDM(エレクトロニックダンスミュージック)界の世界的人気DJアヴィーチーが首都マスカットで亡くなった事件が話題となったが......。

さて、旅人ならドバイから陸路で国境を越えマスカットに入り、オマーンの風を感じたかったのであるが、そこまでの時間がない。

調べ尽くした結果、UAEの東側にあるオマーンの飛び地"ムサンダム特別行政区"なら、ドバイから日帰りツアーで行けるというので、「これだ!」と思ったのである。

しかし、残念ながらオフィス閉店......。

「はぁ。やってるはずの所がやってないなんてしよっちゅうだ。これもまた旅のひとつだし、きっと何か別のものが見つかるから......」

ブツクサ言いながら、いつのまにか図太くなった私は男だらけの夜の街を徘徊した。

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