成熟度の灘、自主性の麻布……中学受験の最新ツール「校風マトリクス」で学校選び

7/3(火) 7:00配信

安浪京子先生

 2020年の大学入試改革を踏まえ、中学校の志望校選びが、今まで以上に重要になってきています。一体、星の数ほどある首都圏・関西の中高一貫の私立の中で、どうやって自分の子どもを伸ばしてくれる学校を選べばいいのでしょうか? 算数教育家で中学受験専門カウンセラーである、安浪京子先生に聞きました。

【表】ひとめで子どもに合った学校が分かる「校風マトリクス」

偏差値だけで志望校を選ぶと失敗する

 5年生になると、塾で志望校調査書が配られ、選んだ学校を3~5つ程度書かされます。この時点で、どのご家庭も志望校選びが現実味を帯びてきます。ここで皆さんが書くパターンとしては、

・偏差値の高い順に書く……「駒場東邦、海城、芝」など

・同じ偏差値帯を横並びに書く……「桜蔭、女子学院、慶應中等部」など

 が典型的なのではないでしょうか? 実際には、5年生までの学力はあまりあてにならないため、6年生の春ごろから、現実的な学校を絞り込んでいくことになりますが、いずれにしても、偏差値帯に縛られた「志望校選び」をされることがほとんどだと思います。

 確かに、志望校を選ぶ際に、お子さんの学力(偏差値)は外せませんが、「中高6年間で、自分の子どもを能力的・人間的に一番伸ばしてくれる学校はどこか」を考えるなら、偏差値だけで志望校を選ぶと失敗する事が往々にしてあります。

その学校の「らしさ」がひとめでわかる「校風マトリクス」を公開

 私立の特性として、「文化・校風」に特色があることがあげられます。国公立の中学・高校はトップである校長を始め、先生方は公務員であり数年で異動となるので文化は根付きにくいと思います。しかし私立は、良くも悪くも何十年と先生が変わらないため、文化が形成されて校風ができていきます。この校風が、お子さんに合う、合わないで、子どもの成長にとって貴重な6年間を楽しく有意義に過ごせるのか、能力を大きく伸ばせるのかが変わってきます。直接、学園祭や説明会に足を運んで、それを体感できればいいのですが、足を運べる学校にも限界があります。

 そこで、今回、私はあらゆる学校に精通している私立中高一貫校情報誌「SCHOOL」編集長の吉田玲唲氏や長年に渡り中学受験業界に携わってきた諸先生方のご協力のもと、首都圏と関西圏の私立中高一貫校の文化や校風がひとめで分かるマトリクスを作成しました。なお、私立には、男子校・女子校・共学校・大学附属校などのカテゴリがありますので、それぞれのカテゴリ別にマトリクスを作成しています。ここでは、「男子校」カテゴリのマトリクスを例にとって、解説していきましょう。

 学校名の後についている( )は四谷大塚の2018年入試用の合格可能性80%判定偏差値です(2017年第6回合不合判定テスト)。複数のコースや受験日がある学校は、一般的なコースでの最も低い偏差値を採用しています。数字がないところは、ここで偏差値が開示されていない学校です。

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