THE CHERRY COKE$が新作リリース 「妥協しないから今がある」/インタビュー前編

THE CHERRY COKE$が新作リリース 「妥協しないから今がある」/インタビュー前編

 
THE CHERRY COKE$/アルバム『THE ANSWER』インタビューをリリース
アイリッシュ・パンク・バンドとして19年ものキャリアを誇るTHE CHERRY COKE$。彼らが約3年ぶりの新作『THE ANSWER』を6月13日に徳間ジャパンからリリースする。当初は2017年にリリースするつもりだったが、まずはライブで新曲を聴いてもらって、ツアーを通して曲を育てようという考えで、レコーディングを延期。実際に2017年の『THE LIVE』ツアーでは多くの新曲がお目見えし、キラー・チューンへと成長していった。そんな楽曲たちと書き下ろしナンバーで構成したのが新作である。これまで以上にバリエーションに富んだそれぞれの楽曲には、ワクワクさせられっぱなしだ。メンバーからKAT$UO(Vo)、MASAYA(Gt)、LF(Ba)、suzuyo(A.Sax,T.Whistle)の4人に登場してもらい、新作について語ってもらった。
(取材・文/長谷川幸信)

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「作り上げたものを一緒に育てたわけじゃなく、お客さんと一緒に作って育てていったところがある」(KAT$UO)

――2017年のツアーでは、未発表の新曲をいろいろ披露していました。その手応えはいかがでしたか?

suzuyo:全国を廻った『THE LIVE』ツアーで感じたことは、自分たちのモチベーションやライブの見せ方でけっこう左右するんじゃないかと思って。普通に新曲をお披露目しました、お遊戯会みたいにやってみます、それではダメなんです。それではお客さんに伝えたいことも伝わらないし。だから今までよりもさらに自分たちを見つめ直して、ツアーをできたかなと思いますね。

KAT$UO:曲を発表しに行ってるわけではなく、「メチャクチャ、ヤバイ曲ができたぜ」って、それこそ駆け出しのバンドマンみたいな気持ちで、ライブをしていたと思いますね。今までやっている確実に盛り上がる曲と並べても、それ以上の熱量を放てるプレイやライブを心がけていたかも。あとツアー中、その日のうちにライブでやった新曲をそのまま配信したんです。歌詞カードとかないけど、みんな、耳コピして歌詞を覚えて、次回のライブに来てくれるんですよ。詞や言葉を覚えようとしてくれる音楽の聴き方を、改めて感じられて良かったですね。

――自分たちの音楽や曲を求めてくれる熱意も感じますよね。

MASAYA:本当に。それはミュージシャンとして嬉しいこと。さらに気合いも入りますよ。

KAT$UO:『THE ANSWER』ツアーのファイナルでは、けっこう歌えてたりしたんですよね。

――ツアー中、歌詞を変えられなかったですか?

KAT$UO:いや、変えちゃってました(笑)。

LF:そういう変化も楽しんでくれ、ということもありつつで。

KAT$UO:そのための配信という考えもあったんですよ。同じ曲なんだけど、このライブとあのライブでは内容が違うなってのも、楽しんでほしいなと思って。

――曲や詞の変化は、ライブを重ねたことで自然に起こったことですか?

KAT$UO:お客さんに導かれて変化していった部分もあるだろうし、一緒に作り上げた感がすごくある。作り上げたものを一緒に育てたわけじゃなく、一緒に作って育てていったところがあるのかなと。

――アルバム『THE ANSWER』には、そういった新曲がたくさん入ってます。これまで以上にバリエーションも広がったと感じるんですよ。長い期間、新曲と対峙していったゆえ、今やるべきこと、やらなきゃいけない音楽などが明確になっていったんですか?

MASAYA:『THE LIVE』ツアーでやっていた新曲たちは、アルバムの中でもバラエティ豊かな部類に入るんですよね。その後にツアーでやっていない曲を作るとき、THE CHERRY COKE$は何だろうね、みたいな話がKAT$UOさんから出て。俺らの強みをもう一度、見つめ直さなきゃダメだって気持ちもあったし。アイリッシュ要素の曲が、実は『THE LIVE』ツアーではそんなになかったんです。けっこうロック色が強かったり。だから逆に、アルバムで新たに書き下ろした新曲は、アイリッシュ路線強めで「アイリッシュ、どうぞ。ドーン!」みたいなね(笑)。昔はそういう作り方は苦手だったんですよ。捻くれてたんで、そのまんまじゃ、おもしろくねーなって。アイリッシュ路線ならイギリスのThe Pogues聴いてりゃいいしな、みたいな。でも今は、僕らがアイリッシュやっても、The Poguesとは全然違うものができるし、日本人のちょっとワビサビあるアイリッシュ・パンクになるのが分かっているので。そういうのをやってみようって作った新曲が3~4曲あります。

――ツアーで披露していた新曲が、アイリッシュ・パンクとはちょっとかけ離れたものになったのは、バンドとして音楽的に変化の激しい期間を迎えていたことにも?

MASAYA:そうですね。新しいアコーディオン・プレイヤーでMUTSUMIが加入したことで、やれることも広がったし、彼の持っているセンスに僕らもすごく影響受けるんです。彼がなんとなく弾いたフレーズが、それいいね、この曲のここに付けたらハマるなって。メンバーとして新しい風が加わったことで、音楽的な発想もさらに広がりました。

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