話題の“スーツ型作業着” を1週間着て仕事してみたら…想像以上の楽さに驚嘆!?

6/13(水) 15:00配信

一見、普通のスーツにしか見えないのにエクササイズも余裕でできてしまう!?

3月末に発売され、大きな話題を呼んだスーツ型作業着「WORK WEAR SUIT(ワークウェアスーツ)」。作業着のイメージから脱却した斬新なアイディアは4月だけで個人販売500着、法人販売に至っては予約から3ヵ月待ちという盛況ぶりだという。

【写真】パンツの大きなジッパーが目立つ?

職人から1年近くヒアリングし作り上げた、その開発のきっかけからこだわりまでを前編では伺ったが、様々な動きをする職人にとって使い勝手がいいということは普通のサラリーマンでも使えるのでは…? そこで、実際に検証すべく1週間、記者自身が着てみた。

まずは見た目。ネイビーなのでややカジュアルに見えるものの、写真ではスーツそのもの。しかし、「写真はイメージです」なんてのは当たり前の世の中、実物を前にしてみると、確かにスーツなのだが目がいくのはパンツの両サイドの大きなジッパーだ。

「工具やタオルを入れるため、太ももに大きなポケットを作りました。物が落ちないように基本、ポケットはジッパー付です」(オアシススタイルウエア・中村有沙代表取締役)というが、スーツとして捉えると大きな違和感。近づいて見ると、胸ポケットもジッパーで気になる。

もうひとつ大きな特徴は、両足のすぼまった裾。これも作業現場での安全性を考えて採用された案だそうだが、かなりカジュアル感が出てしまう。ただ、こちらは「ストレートタイプが欲しいという声が大きく、現在開発中」(中村)とのこと。今回はサンプルもないので、大き目のサイズを履いて隠すことに(…足が短くてよかった)。

そして実際に着てみると、まず驚くのがその軽さだ。通常のスーツの重さと比較すると数字上の違いはあまりないが、素材が柔らかいためか、非情に軽く感じる。パーカーやカーディガンを羽織っているような着心地なのだ。普段からスーツを着ていても、脱いだ時にある解放感が全くない。
さらに、動いてみて驚愕するのがそのストレッチ性である。特にわかるのが階段を上り下りしたり、走ったりした時だ。通常のスーツだと、どうしても太もも周りがわずかに引っ張られて抵抗を感じるが、それがゼロ。書類を取るのに腕を上げたり、屈んだりと普段のスーツ姿で特に違和感のなかったはずの動作もストレスになっていたことを実感する。

ストレッチ性をウリにした機能性スーツも市販されているが、スポーツウエア用の素材で全身できているだけあって、その快適さははっきりいって比べ物にならない。着用中にキックボクシングエクササイズの取材があったため、パンチやキックの動きをしてみたが、ジャージを着ているのと変わらず、余裕で動ける。

また丸めてもシワにならないので、着ていても気を遣わなくて済む。腕をまくっても、素材が伸縮して全く落ちてこないのでイライラしない。そして室内干しでも1日で乾くので、タバコの匂いが染みついたまま…なんてこともない。

贔屓目(ひいきめ)にならないよう、粗探ししてダメ出しするつもりだったはずが、機能性だけみると想像以上にスーツ代わりに最適。スーツのきっちりした感じが好きという人には合わないが、楽さを求める人にはいいだろう。

ただ、懸念は最初に挙げたパンツの両サイドのジッパー。外部の人間と会うとなると、やはりマナーとして見た目は大事だ。打ち合わせや取材で他社の人間と会うたびに違和感がないかどうか気になっていたため、プライベートを含め、実際に聞いてみた。

「確かに目はいくけれど、珍しいなと思ったくらい。というか、ほとんどテーブルを挟んで座っているので目に入らない」(30代男性・教育関連)

「でっかいポケットだなとは思いました。デザインというより何を入れるんだろうということのほうが気になりました(笑)」(40代男性・IT)

「スーツなの?という疑問はちょっとありましたけど、最近はそういうデザインのスーツもあるんだ~という感じで、特に変だなとは思わなかったです」(20代女性・医療)

「金融や不動産の人が着ていたら気になる。ただ、オフィスカジュアルでいいような職場の人なら特には…。シャツやベルトがカジュアルならもっと馴染む気がする」(30代女性・事務)

と、もちろん職業柄という部分は大きいが、本人が気にするほどではないよう。それでも気になるなら、意見にあったようにパンツはチノパンやデニムにしてしまえば解決する。ちなみに胸ポケットについては、こちらから言うまで気づかなかった人がほとんどだった。

中村氏に聞くと「購入者は主にふたつに分かれている」そうだ。ひとつは想定していた通り、現場で働く人だが、一方で営業やメンテナンス業務の人間も。彼らはスーツが基本だが、現場に出たり搬入したりと体を動かすことも多いためだ。またわずかではあるが、出張が多いサラリーマンや自転車通勤者の需要もあるそう。
「自転車通勤や、新幹線や飛行機の移動が多い人からは『着ていても楽だし、シワもつかず雨の日にいい』という声をいただいています。実際、弊社グループの社長や懇意にしていただいている会社の社長さんも普段から着られていますね」

7月からはジャケット・パンツともに裏地を取って軽さ・通気性をアップした夏用“スーツ型作業着”の販売も決定。また今後はストレートタイプのパンツやカラーバリエーションの追加なども予定しているそうだ。“スーツらしさ”が増せば、さらに人気に拍車がかかるかも!

■WORK WEAR SUIT 

(取材・文/鯨井隆正)

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