紀州のドン・ファン怪死 家政婦の告白は真実か

家政婦のAさん

 4000人の美女に30億円を貢いだ“紀州のドン・ファン”こと和歌山県田辺市の実業家・野崎幸助氏(77)が先月24日に亡くなり、遺体から致死量を上回る覚醒剤が検出された謎の事件。野崎氏が“クスリ”に手を出さないと公言していたことから、警察は殺人容疑で捜査に乗り出している。遺体発見者の一人でもある渦中の家政婦Aさんが本紙の直撃に「野崎社長はむしゃくしゃして、(引き出しにあった)クスリをなめたのでは」と覚醒剤の入手ルートと“怪死”の真相に初めて言及した――。

 野崎氏は自宅の寝室のソファに全裸で座り込んだ状態で亡くなっていた。遺体に不自然な点があったため、警察が司法解剖を行ったところ、体内から致死量を上回る覚醒剤の成分が検出された。

 野崎氏は著書などで、たばこや違法薬物はやらないと明かし、本紙の取材に対しても「バイアグラや薬は使わない」と明言している。死亡前に自宅に第三者が出入りした形跡もなかったことから、希代のプレーボーイの死は一転、50億円ともいわれる遺産が絡んだ殺人の可能性も取りざたされる事態となった。

 そうなると当然、第一発見者で死亡時に在宅していたとされる妻のSさん(22)、家政婦のAさんに疑いの目が向けられた。2人は連日、聴取され、尿や毛髪の検査が行われた。3日には、東京にあるAさんの自宅にも家宅捜索が入った。この捜査に入る前の1日、本紙は和歌山の野崎邸近くで、Aさんの直撃に成功していた。

 Aさんは東京から月10回ほど飛行機で野崎氏の自宅を訪れ、住み込みで部屋の掃除や身の回りの世話をしていた。酒類販売業や金融業を営む野崎氏との付き合いは30年近くにもなるという。

「会社から『しゃべったらクビ』って言われてるけど、悪いことはしていないんだから本当のことを言った方がいいと思う」とAさんは、意を決して“真相”を語った。

 なぜ野崎氏の遺体から覚醒剤が検出されたのか? Aさんは「3年くらい前かな。社長が誰が見てもヤリマンの女にホレちゃった。エッチが上手だったらしくて、社長は『結婚したい』って言ってたんやけど、会社の人は『ダメ、危ない』って反対してた。案の定、ヤクザもんが付いてて、お金せびられて終わったんですけど、その子が引き出しに置いていったみたい。女好きなのは間違いないけど、クスリとかは絶対しない人」。

 だが、その一方で「むしゃくしゃしたりして、(覚醒剤を)なめちゃったんじゃないかな」とも言う。野崎氏が「遺産を相続させてもいい」と溺愛していた愛犬のイブちゃん(ミニチュアダックスフント)が先月6日に急死。今月11日にはタレントのデヴィ夫人らを招待し、和歌山・白浜のホテルでお別れ会まで開く予定だった。愛犬の死に随分と落ち込んでいたといい、自暴自棄になって、クスリに手を出してしまったというのか?

 野崎氏の会社の取引先関係者も「覚醒剤があったけど、前に付き合ってた彼女が置いていったらしいわ。それをなめたりしてたんちゃうか。亡くなる4日ほど前に会ったけど、覚醒剤(使用者)そのものの顔してたわ。便所は漏らすし」と証言している。

 一方で、他殺説については、覚醒剤が死因と分かれば捜査の手が入るため、専門家が「殺人で覚醒剤を使うのは、非常にまれ」と指摘したのは本紙既報通り。

 Aさんは、明らかになっていない死因について「社長は胃腸を悪くしていて、亡くなる前に手術していた。覚醒剤で死んだのではなくて、それが直接の死因だと思う」と推測する。

 自身が疑われていることについては「(家宅捜索の令状が出て)奥さんは素直に応じたみたいですけど、私は田辺の人間じゃないので自宅に戻って立ち会わないといけない。しかも、それにかかる交通費は『自分で払ってください』と言われた。尿検査も毛髪検査もシロ。私はただのお手伝いなのに、自宅を家宅捜索されるなんて納得できない」と怒りをぶちまけた。

 莫大な遺産を手にする妻のSさんは、葬式中にスマホをいじっていたことで親族が激怒したとの情報もある。

 SさんについてAさんは「控えめな人だからショボショボ話したり、年齢もまだ22歳で(人生)経験もない。北海道出身でしきたりとかも違うし、どうしていいのか分からなかったんだと思う」と“若き未亡人”をフォローしてみせた。

 野崎氏は今年4月に上梓した「紀州のドン・ファン 野望篇」(講談社+α文庫)でSさんとの新婚生活に触れ、「ハッスルしすぎて腹上死する危険性もありますが、それで天国に行けたら本望だと達観する毎晩です」と記していた。Aさんの証言通りなら、野崎氏の不可解な死は限りなく自殺に近い突然死となるが…。

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