加計問題に新展開!? 安倍首相が「首相動静」を熟読した日

6/1(金) 7:00配信

朝刊1面にならぶ「いいね」

 安倍首相は昨年「読売新聞を熟読して」と言ったが、自身は最近朝日新聞を熟読した。そんな劇的な展開があったのである。

 一体何があったのか? おさらいする。

 5月22日の朝刊に「獣医学部『首相「いいね」』」(毎日新聞)、「首相『獣医大学いいね』」(東京新聞)と、たくさんのいいねが並んだ。

首相の身内からも愛媛有利の声

 安倍首相と加計学園・加計孝太郎理事長が「2015年2月25日」に面会し、獣医学部新設の構想について説明を受けていたという文書を愛媛県が国会に提出したのだ(5月21日)。

 その説明に対して首相が「いいね」と応じたと記されていた。獣医学部の新設については首相は「2017年1月20日」に知ったと国会で答弁していたので思いっきり矛盾が出る。

《文書の内容が事実なら、答弁は根底から崩れる》(毎日新聞 5月22日)

《首相の出身派閥の細田派からは「8対2で愛媛県の方が正しいだろう」という声が出る》(朝日新聞 5月23日)

 首相の身内からも愛媛有利の声。大ピンチである。

 かつてポンジュースのCMで「愛媛のまじめなジュースです」が有名になった。今回は「愛媛のまじめな文書」が次から次と出てきて首相を追い詰めている状況だ。

「官邸の記録を調べた」から「首相動静も確かめた」へ

 首相は22日に否定。しかしこの「否定の仕方」について時系列で読んだら「あっ!」と気づいてしまった。今回の読み比べポイントである。

 まずこちらの記事を読んでいただきたい。

《22日朝。安倍首相は急きょ首相官邸で記者団の取材に応じ、愛媛県の文書を真っ向から否定した。「ご指摘の日に加計理事長と会ったことはない。念のため昨日、官邸の記録を調べたが、確認できなかった」》(朝日新聞 5月23日)

 これを頭に入れて、翌日の紙面(首相の言葉)を読んでほしい。

《「官邸でも自宅でも、記者が出入りする人を逐一確認している。首相動静も確かめた」とし、「自宅も含めて会っていない」と否定した。》(朝日新聞 5月24日)

 微妙な変化がわかるだろうか?

 22日は「官邸の記録を調べた」と言っていたのに、23日は「首相動静も確かめた」とわざわざ動静記事をメインにし始めたのだ。

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