問題は価格だが…約40年ぶりに一新したベンツ・新型Gクラスは何が変わったのか?

5/30(水) 6:00配信

メルセデス・ベンツの新型Gクラス。

日本&世界カー・オブ・ザ・イヤー選考委員の小沢コージがガチ選び!

39年ぶりフルモデルチェンジした、男の憧れ「ベンツGクラス」を紹介!!

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ぬぉぉぉ~、衝撃&大衝撃! 走る男根たるクルマが、男くささを絶妙に残してフルモデルチェンジだぜ! そう、約40年ぶりに一新した、男子永遠の憧れかつ、走るシーラカンスともいわれる超本格クロカン4WD、メルセデス・ベンツGクラスだ。ちなみに昨年までの世界累計販売は30万台。決してバカ売れするタマではないが2012年以降販売を伸ばし続け、16年は2万台超と尻上がりに絶好調! そしてGクラスの魅力は驚異的なリセールバリューの高さもあるが、それよりも他車にない時代錯誤感とゴリゴリな戦車っぽさがヤバい。

1979年デビューの初代モデルは、NATO(北大西洋条約機構)軍に配られた。その民生版がGクラスなのだ。ボディ骨格はもちろん4WDシステムの剛性感は乗用車レベルにあらず、まるで家庭用包丁の中に1本だけサバイバルナイフが交ざり込んだような本物感だ。

90年代に初めて乗ったときの衝撃を小沢は今も忘れない。圧倒的な超真四角フォルムと、空力を考えればありえない外付けドアヒンジもさることながら、前後左右の窓はすべてペッキペキの平面ガラス。Gクラスは現代人が乗れるドイツ戦車!であると同時に、今を走るクラシックカーであり、その特異な色気と希少性こそが人々を魅了し続けてきたのだ。

よってGクラスはフルモデルチェンジしない、いやできない、と考えていた。骨格から変えてしまうと、タレを継ぎ足し継ぎ足し守ってきた昔の味がなくなってしまうからだ。そこはメルセデス側も苦慮したようで今回、ドアハンドル、リアホイールカバー、ヘッドライトのウオッシャーノズル以外すべてを刷新しているのに、広報は「ウチはフルモデルチェンジとは言っていません!」と苦しい返事(苦笑)。わかる。「全部変わりました」とは言えないのね!

だが、小沢はモーターショーで実車を見て安心した。確かにボディサイズは全長4715mm×横幅1881mmと拡大。ホイールベースは40mm伸びているし、イマドキの快適性を確保したのは間違いない。

ところが本格4WDの証(あかし)たるラダーフレームは旧型より55%強化して搭載。何より象徴だったボディ外付けドアヒンジや、ドア開閉時の「ガッチャン」音はキープ。ボディは絶妙に丸くなり、走りも劇的に快適になっているはずだ。でもその男くささは6割、いや7割がたキープ。まさに執念である。

とはいえ問題は価格だ。ドイツ本国での最低価格は、10万7040ユーロ(約1400万円)。6月に販売を開始するそうだが…高い!

◆『週刊プレイボーイ』24号「この夏乗りたいゴツ系SUVはコイツらだぁ!」では、軽自動車とアメ車のゴツ系SUVや発売直前のゴツ系SUV、50周年を迎えた三菱・デリカも特集しているので、そちらもお読みください!

(取材・文/小沢コージ 写真提供/メルセデス・ベンツ日本)

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