「オドモTV」で本気を出した“大人げない”大人対“自由過ぎる”子どもの真剣勝負を目撃せよ!

“Eテレ”には、一瞬で目を奪われ、頭から離れなくなるようなインパクトを残す番組が数多く存在する。

【写真を見る】インタビュー中、前野健太の発言に森山未來、岩井秀人が苦笑

川村元気が総合指導を務めている「オドモTV」(毎週土曜夜7:45-7:55、NHK Eテレ)もその1つであろう。

同番組では、子どもの発想に大人が本気で向き合い、いろんな形で表現する3〜5つのコーナーが放送されている。

例えば、子どもの“動き”をELEVEN PLAYがダンスにするコーナー「オドモおどり」。くるくると表情を変えながら自由に動く子どもを、そっくりそのままキレッキレのダンスに変化させる様子は、何だか目が離せなくなるのである。

はたまた、真鍋大度が手掛ける「オドモテック」もすごい。最新技術で子どもの動きを捉え、大人のキャラクターでその動きを表現するコーナーだが、違和感のある(少し)気持ち悪い映像になっている。

そんな中の1コーナー「オドモものがたり」に登場する森山未來、岩井秀人、前野健太の取材会が先日行われた。

3人は同コーナーで、子どもが考えた“お話”に動きをつけて表現している。

森山は、3人での番組出演に至ったきっかけについて「3人で子どもとワークショップをして、そこから舞台上でやるパフォーマンスにしていく、(コドモ発射プロジェクト)『なむはむだはむ』というものをやっていたんです。それを、この番組の総合指導の川村元気さんが見に来てくださって、番組でやることになったという運びなんです」と明かす。

前野は「普段はシンガーソングライターなんですけど、2人のアイデアに僕はもう転がされてのたうち回っているだけなので…。子供の書いたものがまず面白いですね。すごく悔しい気持ちになります。同じ日本語を使っているのにこんなに意味が分からない単語が出て来るなんてと思って。大人として、『こっちの方が面白いぞ』という真剣勝負のような気持ちでいつも取り組んでいます」と番組に対する姿勢を語った。

記者に、互いのリスペクトする点を聞かれた3人。

すると岩井は、前野について「マエケンは、なんでもとにかくやってみるというところです。守備力がないんです。僕は本当に見習いたいです。未來くんが振り付けをつけて、『こういう感じで動いてみて』って言われたときに、僕が頭で考えている間にもうマエケンは鏡の前でバッキバキに仕上がっているんです(笑)。そういう特攻するところはすごいと思います」と絶賛。

そして、森山には「例えば、破綻している言葉があったときに、僕だったら単純に『間違えたんだな』と解釈しちゃうんです。でも未來くんは、意味が分かんなかったときに、間違えたから意味が分からなかったなじゃなくて、こっちが分からないだけなんだから、絶対その先に何かを見つけようとするところが面白いです。僕はかなり影響を受けている気がします」と少し恥ずかしそう。

さらに「脚本家をやっていると、“分かりやすく”とすごく言われちゃうんですね。でもその伝わるっていう約束があることだけをやっていくことって、見たことがあるものしか出来ないんですよね」と話し出す。

「『あ、こういうことも面白いんだ』という部分が全く広がらないままモノを作っていくことって、すごく全員が苦しむことなんです。でもテレビって、どうしてもそういうことになってしまうんです。見る人が多いからだと思うんですけど。

『分かんないけど、僕らは面白い』理由は分からないけど、面白いからやっていこうということを、(未來くんは)1番進んでやってくれる人だと思っています」と信頼感の見える言葉を贈った。

それに続けて岩井が「(子どもが)必死こいて書いたものを、大人たちがかなり気持ち悪い世界観にしているので(笑)。それを書いた本人が見て、自分が書いたものだけど『え!』って驚かせることがこっちは面白いんです。そういうやり取りを子どもたちと出来ていることが楽しいですね。未來くんの話じゃなくなっちゃった」と語ると、3人は顔を見合わせて笑う。

確かに、この番組は分かりづらい。若干の気持ち悪さも、否めない。だからこそ、大人にも子どもにも忘れられないインパクトを与える力を持っている。

子ども相手に、“大人げない”本気で真剣勝負を挑む同番組、対象年齢なんてものを気にせず、1度目撃してほしい。(ザテレビジョン)

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