“怪物くん”鈴木博昭の快勝に、不可思「穴が見つかった」スーパーライト級準決勝は激闘必至!

『KNOCK OUT SAKURA BURST』
▽14日 カルッツかわさき
▼KING OF KNOCK OUTスーパーライト級トーナメント1回戦 64.0kg契約(3分5R)
○鈴木博昭 (4R 49秒 KO) 大石駿介●
※鈴木が準決勝に進出
●山口裕人 (2R 1分53秒 TKO) 秀樹○
※秀樹が準決勝に進出

 「準決勝!不可思選手と思い切りやり合おう!」

 シュートボクシング界のエースで“怪物くん”の異名を持つ鈴木博昭が試合後、準決勝の相手に決まった不可思に対して、高らかにこう叫んだ。

 昨年のライト級王座決定トーナメントに続いて、8選手が参加し、2月大会から闘いが始まったスーパーライト級王座決定トーナメント。初代王者を目指し、残り4選手が登場。KNOCK OUT初開催となるカルッツかわさきで1回戦2試合が行われた。

 昨年10月の後楽園ホール大会で、敗れはしたものの水落洋祐との激闘が評価されて、トーナメント出場の切符を手に入れた鈴木は大石駿介と対戦した。大石は名門OISHI GYMに所属し、昨年ISKAムエタイルール世界スーパーライト級王者にもなった実力者。これがKNOCK OUT初参戦となる。

 試合は、お互いアグレッシブに前に出るなど、KNOCK OUTによく合う試合となり、会場を沸かせた。4R、鈴木が大石の肘で顔面を血に染める中、左フックから右ストレートを放ち、自分の距離をキープしてから左ハイキックを見事に決めて、大石を沈めた。レフェリーは試合を止めて鈴木のKO勝ちが決まった。

 鈴木は試合後、治療を施さずにインタビューブースに現れると「向こうのハイキックに“当てて”いった。ミドルからの左右は普段からやっていることなので、作戦通り。KOできて良かった」と満足気に試合を振り返った。準決勝の相手である不可思について「不可思選手はギラギラしている印象」としながら、「でも僕もギラギラしているので、面白い試合になるんじゃないですか。僕は優勝しか見えてないので、楽しみに見といてください」と呼びかけた。

 小野寺力プロデューサーも「昔の輝きが見えた」と鈴木の闘いぶりを評価した。一方、この試合を最前列で観戦していた不可思は「どっちが勝つのかなと思って見てたんですけど、鈴木選手でしたね。試合を見て穴は見つかったし、次の試合のイメージはできました」とニヤリ。「鈴木選手は思いっきり殴ってくるタイプなので、試合をしたら面白いだろうなと僕も思ってましたが、KNOCK OUTは僕のホームリンク。アピールをさせずに僕が優勝まで突き進みます」と意気込んだ。

 不可思は試合前、鈴木は試合後に、サインや写真撮影をファンから次々と求められ、途絶えることがなかった。キックボクサーの中でも特に華がある2人の対決は今後のスーパーライト級を占う重要な試合になるだろう。

 1回戦最後の1試合は、RISEのライト級王者である不可思との対戦を希望して、KNOCK OUTに初参戦したK-1 GLOBAL世界トーナメント-65kg級優勝者の秀樹が登場。KNOCK OUT常連で「ピエロ・ブラザーズ」こと山口兄弟の兄、山口裕人と対戦した。11連勝中の秀樹は、KO決着を狙うタイプの裕人を相手に終始ペースを渡さなかった。秀樹は1Rには左ストレートで、2Rは左右のフックと左ストレートでダウンを奪いKOに「王手」。裕人も意地を見せて左フックで秀樹からダウンを奪った。しかし秀樹の中ではダウンも「想定内」だったようで、さらに前に出た裕人に左フックをかぶせてKO。秀樹が横綱相撲で準決勝へ駒を進めた。敗れた裕人はセコンドの弟・侑馬に付き添われ、悔し涙を浮かべて退場した。

 試合後に秀樹は「準決勝のマサ佐藤選手は、『うまい系』の選手で、アスリートの中でもエリートタイプというイメージ。準決勝、決勝とKOにこだわって優勝したい」とKO決着を予告した。

 トーナメント準決勝は6.8後楽園ホール大会で、決勝は8.19大田区総合体育館で行われる。この日は1回戦で不可思に微妙な採点の末敗れた健太が、水落を相手に快勝。「再びベルトにたどり着く」と捲土重来を誓うなど、既にトーナメント以降の闘いも始まっている。準決勝、決勝は周囲の期待を上回る激戦に期待したい。

取材・文・写真 / どら増田 </span>

Let's block ads! (Why?)