<EXILE岩田剛典インタビュー>メンバーにも連絡0「プライベートも全部閉ざして」挑んだ3ヶ月「これに賭けてみよう」

【岩田剛典/モデルプレス=3月9日】EXILE/三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEの岩田剛典(29)が、モデルプレスのインタビューに応じた。3月10日に公開される主演映画『去年の冬、きみと別れ』で、従来のイメージを180度覆しかねない強烈なキャラクターに挑んでいる岩田。彼の俳優人生とって、大きなターニングポイントになるだろう今作について、たっぷりと話しを聞いた。

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◆岩田剛典“180度覆しかねない強烈なキャラクター”に


中村文則氏作の同名サスペンス小説を映画化した今作にて、岩田が演じるのは自分の力を試す「一大スクープ」として猟奇殺人事件の容疑者である木原坂雄大に狙いを定め取材を重ねる記者・耶雲恭介。

このほか、耶雲の婚約者である松田百合子役に山本美月、耶雲が事件の取材ルポタージュの提案をする週刊誌・編集者の小林良樹役に北村一輝、耶雲の取材対象者で天才カメラマンの木原坂雄大役に斎藤工。

物語は、人間の内面に深く肉薄した究極の「愛」を描きながら、猛スピードで展開。「観た人全員、ダマされる―」。そのキャッチコピーの通りの結末が待っている。

◆<岩田剛典インタビュー>メンバーにも連絡0「プライベートも全部閉ざして」挑んだ3ヶ月


― 本当に騙されました。

岩田:本当ですか?あ〜良かった〜。

― ご自身では、ご覧になっていかがでしたか?

岩田:僕は耶雲を演じたからかもしれないんですけれど、とてもじゃないですけど、客観的に観られなくて…。観ている間もずーっと手に汗握って、エンドロールが流れ終わっても、しばらく席から立ち上がれなくなってしまったんです。そんな風になったのは、初めてでした。それだけ映画のエナジーを感じられる作品だと思いましたし、自分にとってはチャレンジングな作品になりました。とても一言じゃ表現できないというか、何回戦もあるような作品なので…監督素晴らしいな、と。

― オファーを受けたのは、いつ頃ですか?

岩田:2016年の11月くらいです。ちょうど「砂の塔(〜知りすぎた隣人)」(TBS系、2016年)をやってたとき頃でした。もうめっちゃ前です。

― あっ懐かしい(笑)。

岩田:そんな感じですよね(笑)。

― 「砂の塔」も岩田さんにとって新境地になったかと思いますが、『去年の冬、きみと別れ』もまたひとつターニングポイントになりそうですね。

岩田:もう笑顔は封印してますしね(笑)。自分の新境地だと思います。役柄も芝居のトーンも、ここまでごまかしの効かない作品っていうのもあまりないと思いますし、役者として1つ踏み出せたような感覚になりました。まあでも…撮影期間中は本当に辛かったですね。こんなに辛い作品は初めてでした。役を引きずるというか、プライベートも全部閉ざしてました。友達に会ったり、メンバーに会ったりしても、自分の感情が作品以外のことで刺激を受けないようにって。

― それほどまでに入り込んで…。撮影は去年?

岩田:そうでしたね。確かマネジメントに予め相談して、仕事をできるだけセーブしてもらってたと思います(笑)。撮影に入る前、「これは大変な役だから、なるべく集中させてもらいたい」っていう話をしたんです。

― それは台本を読んだときに、そう感じたからということでしょうか?

岩田:やっぱりそれだけの役だと思うんです。僕は何十作品も出て経験してるベテラン俳優ではないので、パッと本を読んで役柄のイメージにフィットさせるスキルがないですし、撮影期間中はずっとこの作品という殻にこもって、身をおいていたいっていう気持ちがありました。

― 演技についてそういった要望を出したのは初めてでしたか?

岩田:はい。たまたま撮影期間中はツアーもなかったですし、集中出来る環境だったというにも大きいです。バラエティだとか、単発のお仕事はさせていただいていましたけど、それはそれで、なるべく自分の気持ちが作品から離れないように心掛けて生活していました。

― 先程、「プライベートも全部閉ざしていた」とおっしゃっていましたが、具体的には?

岩田:メンバーや友達にも、自分からは絶対に連絡しなかったです。それは、自分が休みの日でも。飲みに行こうとか、ご飯行こうっていうのは一切ない。

― 撮影期間中だと数ヶ月に渡ってということですよね。

岩田:別作品と合わせると初夏の3ヶ月ほど。だからもう、失踪したんじゃないかくらいに思われてたかも(笑)。僕の性格上、飲みに行っても絶対に楽しめなかったと思うんです。頭の片隅に役のことがあるから、次の日のことを考えながら遊ぶとかはなかなか。1個のことにしか集中出来ないタイプなので、逆にシャットダウンさせてもらってました。

― クランクアップのときには、開放感がありそう…

岩田:めっちゃ開放感ありました!「終わったー!やっと終わったー!」みたいな感じで。

― それだけ苦しんで作り上げたからこそ、あの耶雲が完成したということですよね。

岩田:最後まで気が抜けないし、まあ苦しくて苦しくて。そもそも気を抜いていいシーンなんてないんですけど、この映画の肝になるようなシーンを最後の数日で撮っていたので、顔合わせしたときから、そこに向けて全部集中してやったというか。最後の数日のための“すべて”みたいな感覚でした。

― 真相が明かされるシーンですか?

岩田:そうです。実は10ページくらい台詞があるんです。映像で観ると演出上、10ページもあるようなシーンに見えないと思うんですけど、本番ずっと回っていたのですごい撮影でした。

― それは追い込まれそうな撮影ですね。

岩田:まさに追い込まれましたね。あれは「もう1回」って言われても、尻込みするくらいしんどかったですね(笑)。

◆「ショッキングかもしれない」“キラキラじゃない”岩田剛典


― 斎藤工さんとのシーンが多かったかと思いますが、撮影はいかがでしたか?

岩田:工さんは、作品に対していい緊張感をもって現場に臨まれているなと感じました。僕もその緊張感、温度感を共有して、現場で過ごさせてもらったので、あまり余計なおしゃべりだったり、世間話をするということはなかったです。一緒にお弁当を食べることはあったんですけど、ほとんど話さなかったです。

― それはほかのキャストの方とも?

岩田:北村さんは、ああいう人だから、もう全然役と違くて(笑)。「ベテランの余裕ってすごいな」って。全然へっちゃらみたいです(笑)。ただ、そんな北村さんでも、最後の数日間の撮影だけは、声を掛けられないくらいすごく入っていました。目の前でお芝居をさせていただいて、「今すごいものを見てるな」って思いました。あのシーンは、撮影を積み重ねてきたものがあるから出来るシーンなので、「今やってください」といきなり言われても絶対出来ないと思うんです。信頼関係の上でお互いぶつかり合う。貴重な体験でしたね。

― ほかには、山本さんも。

岩田:美月ちゃんとプロモーションさせていただく機会が多いんですけど、何も話せなくてかわいそう(笑)。作品のことを話してくださるんですけど、自分の役柄については一切言えないから、大変だなと。

― 確かに。このポスタービジュアルからも、予想が裏切られますよね。

岩田:そういうことなんですよね(笑)。やっぱり中村さん、すごいです。

― もちろん岩田さんにも裏切られました。岩田さんといえば、『植物図鑑(運命の恋、ひろいました)』で演じた役や普段のキラキラした“王子様”の部分をイメージする方も多いと思うので。

岩田:そういう人をいい意味で裏切りたいな、と思ってます。僕はもうすぐ29歳なんですけど、そういう部分を好きでいてくださるファンの方も多いので、“僕が出ているから”と観に来てくださる方は、結構ショッキングかもしれないですが。

― いい裏切りだと思います。

岩田:そうなるといいですね。そのためにもバレたらいけないものがいっぱいあるので、(あるビジュアルを指差し)「これとかバレない?危なくない?」って思っちゃいますもん(笑)。

◆岩田剛典のパブリックイメージを取っ払って…「これに賭けてみよう」


― 瀧本監督の現場は今回が初参加ということですが、感想を教えてください。

岩田:監督のディレクションや役者に対する熱い部分がすごく好きで、また機会があったら絶対ご一緒したいなと思える監督でした。今回、この作品にも、そして監督にも、自分にとっていいタイミングで出会えたなと思っています。北村さんも言っていたんですが、何十年役者をやっていても、1回出会えるか出会えないかってくらいの作品だって。本当にそう思えます。

― このタイミングで、というのは意識した部分があるのでしょうか?

岩田:結果としてそうなっただけですね。シンプルに『去年の冬、きみと別れ』っていう作品のプロットが自分のところに最初来たとき、めっちゃ嬉しかったんです。原作が小説でサスペンス、何というか邦画っぽい脚本で、自分の今までのパブリックイメージやアーティストとしての岩田剛典を全部取っ払った上でフラットに声を掛けてくださったような気がして。ちょうどその頃「砂の塔」を撮りながら、芝居の難しさや深みみたいなものを考えていたので、そのマインドと「ごまかしの効かないこの作品が自分の元にやってきた」「これに賭けてみよう」って気持ちが一致したというか。こういう作品に自分をキャスティングしようと思ってくださった気持ちが嬉しくて。例えば手を振ったり、ニコニコしたり、そういうキラキラした部分は一切ないわけですから。それがあるから、こういう作品をやったときにギャップが生まれるということも分かるし、ファンの方がそういう自分を見てくれているというのも分かるんですけど、この作品ではただ芝居を見てもらいたいと思いました。一皮剥けた、と自分でいうのも何ですが、新しい自分を見てもらえると嬉しいです。

― この作品を経験したことで、俳優として新たな目標は生まれましたか?

岩田:今までやったことがない役をやると、引き出しが増えていくっていう楽しみが表現者としてあるので、自分の枠を決めず、狂った役とか砕けた役とか、色んな役を幅広くやってみたいなとより思うようになりました。

― 斎藤さんが演じた木原坂とか?

岩田:ああ〜やってみたい。これからも色々チャレンジしていきたいです!

◆『去年の冬、きみと別れ』の「根底にあるのは愛」


― では、最後にモデルプレス読者に向けて、作品の見どころとメッセージをお願いします。

岩田:「罠にハマる」「絶対に騙される」っていうのがひとつのキーワードになっているサスペンスではありますが、その根底にあるのは愛です。この映画を観ると、きっと色んな感情を揺さぶられると思うんです。なので、ミステリーやサスペンスの要素はもちろん、見終わった後の後味も楽しんでほしいです。「愛ってなんなんだろう」「欲ってなんなんだろう」っていう人間の本能的な部分を改めてもう一回見つめ直せるような内容になっていると思いますので、ぜひ劇場でご覧ください。

― ありがとうございました。

◆“俳優・岩田剛典”のターニングポイントになるかもしれない


取材中、作品の感想を細かく尋ねてくる様子がとても印象的だった。彼が全身全霊でこの作品に臨んだことは間違いないが、「自分にとってはチャレンジングな作品になった」と語っていたように、「これに賭けてみよう」と覚悟したように、新たな場所に踏み出す不安がどこかにあるのかもしれない。

それほどまでに、この作品は“俳優・岩田剛典”にとって、大きなものになる。そう予感させるだけの姿が、スクリーンには映し出されていた。(modelpress編集部)

■岩田剛典(いわた・たかのり)プロフィール


EXILE、三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEのパフォーマー。2016年公開の映画初主演作品「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」では第41回報知映画賞新人賞、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞・話題賞、第26回日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞。2018年は映画『CINEMA FIGHTERS』が公開中のほか、4月期主演ドラマ「崖っぷちホテル!」(日本テレビ系、毎週日曜22時30分〜)、映画『パーフェクトワールド』、映画『Vision』などが控える。

■映画『去年の冬、きみと別れ』(2018年3月10日)



原作:中村文則『去年の冬、きみと別れ』(幻冬舎文庫)
監督:瀧本智行 脚本:大石哲也 音楽:上野耕路
出演:岩田剛典 山本美月 斎藤工・浅見れいな 土村芳/北村一輝
主題歌:m-flo「never」

<ストーリー>
彼女を奪われた。猟奇殺人事件の容疑者に――。

結婚を間近に控える記者、耶雲(岩田剛典)が「最後の冒険」としてスクープを狙うのは、猟奇殺人事件の容疑者である天才カメラマン、木原坂(斎藤工)。世間を騒がせたその事件は、謎に満ちたまま事故扱いとされ迷宮入りとなっていたのだ。真相を暴くため取材にのめり込む耶雲。

そして、木原坂の次なるターゲットは愛する婚約者(山本美月)に――!木原坂の巧妙な罠にハマる婚約者、そして耶雲までも……。だがそれは、危険な罠の始まりに過ぎなかった――。

木原坂の本当の正体とは?耶雲の担当編集者(北村一輝)、木原坂の姉(浅見れいな)の秘密とは? 果たして、耶雲と婚約者の運命は!?

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