1位作品は“99.9%手堅く「待ってました」という安定感” 「冬ドラマ満足度ベスト10」カトリーヌあやこ編

話題作ぞろいの1月クールの連続ドラマで、本当に満足度が高いのはどの作品なのか? 漫画家・カトリーヌあやこ氏に採点を依頼、ベストテンをコメントと共にカウントダウン形式で発表する。

【写真を見る】8位には同点で「海月姫」など3作品がランクイン

対象作品=2018年1月期の地上波ドラマで、1月18日夜11時59分までにスタートし、1月27日以降の放送がある全国ネットの作品。「西郷どん」(NHK総合ほか)と「越路吹雪物語」(テレビ朝日系ほか)は放送期間、回数が異なるため対象外。

■ 8位(72点)「もみ消して冬―」「海月姫」「リピート―」

「もみ消して冬 〜わが家の問題なかったことに〜」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系)…とんでもセレブ的もみ消し大作戦なのかと思いきや、けっこう現実的な解決法にちょっと肩透かし。でも、山田涼介の顔芸ともみ消しようのないBGM(「火曜サスペンス劇場」)が大奮闘だ。たまには一家全員もみ消しダンスするようなサービス回もあったらな〜と。

「海月姫」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジ系)…“月9”だけに初回は恋愛パートの比重多め? 瀬戸康史のキュートな姿に目を奪われるけれど、オタク女子集団“尼〜ず”の面々も濃いキャラぞろい。ヒロインをはじめ、キモかわいらしさ、業の深さを存分に見せつけてくれれば、甘い恋愛パートも生きるはず。

「リピート〜運命を変える10か月〜」(毎週木曜夜11:59-0:54、日本テレビ系)…この冬、日テレはタイムリープ祭り? こちらは“リピート”するために集められた8人という設定で、よりミステリー仕立て。本郷奏多の首をぐいぐい絞める島崎遥香の病みっぷりが鬼気迫る。あっと驚く「世にも奇妙な物語」的結末を期待。

■ 7位(74点)「FINAL CUT」

「FINAL CUT」(毎週火曜夜9:00-9:54、フジ系)…テレビ(ニュースショー)に対する復讐をテレビ(ドラマ)がどこまで描ききるか興味津々。そして、突然シャンソン歌いだしたり、「てーへんだ!てーへんだ!」とか言いだす藤木直人がもう最高。ファイナルフジッキーが今から楽しみです。

■ 6位(75点)「トドメの接吻」

「トドメの接吻」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系)…山崎賢人がキスしまくって、死にまくって、生き返りまくって大忙し。画面の隅でキスとタイムリープの数をカウントしてもらいたい。イケメン俳優の乱れ撃ちと、ティム・バートンのキャラっぽい動きの門脇麦ちゃんから目が離せません。

■ 5位(78点)「隣の家族は青く見える」

「隣の家族は青く見える」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジ系)…やばい、しょっぱなの朔(北村匠海)とわたるん(眞島秀和)の壁ドンキスが気になって、他の家族が頭に入ってこない(笑)。と言いつつ非常にさまざまな問題を抱えた住人たち。妊活というテーマをはじめ、どれだけ切実に踏み込んでいけるのか楽しみ。

■ 4位(80点)「anone」

「anone」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系)…初回から坂元裕二ワールドが全開。物語を彩るニャンコとごはん(カレー、焼きうどんなど)。癒やしの風景によぎる不穏な空気、不幸の影。ものすごくいや〜なことが起こりそうな気がしても、この世界に引き込まれてしまう。少年のような広瀬すずが新鮮。

■ 3位(83点)「BG〜身辺警護人〜」

「BG〜身辺警護人〜」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)…「美男美女しか入れないのか、この民間警備会社!」ってくらい隅から隅まで、犯人すらも豪華配役。どの人物を切り取ってもきっちりドラマが描けそうで、エピソードには事欠かない? 木村拓哉さんをはじめ、オリジナリティーあふれるアクションにも期待。

■ 2位(84点)「アンナチュラル」

「アンナチュラル」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)…“不自然な死”には、隠された事実が裏の裏にある。登場人物にもそれぞれ裏の裏がありそうで、初回から何層にも積み重ねられた物語に引き付けられた。石原さとみ&市川実日子の「シン・ゴジラ」(2016年)コンビは、論理的に謎を解明する女が似合う!

■ 1位(88点)「99.9-刑事専門弁護士- SEASONII」

「99.9-刑事専門弁護士- SEASONII」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)…ダジャレやプロレスなど隅々までちりばめられた小ネタに、クセがすごい松本潤のキャラと、99.9%手堅く「待ってました」という安定感に満ちていた。残りの0.1%は、新キャラ(舞子[木村文乃])がどんな風を吹かせるか、ワクワクしながらライドに乗ってる気分。

■ 「anone」紙野彦星役の清水尋也が気になる!

映画「ソロモンの偽証―」(2015年)ではいじめっ子、「渇き。」(2014年)はいじめに遭う役と真逆の顔にびっくり。今回も「電影少女―」では、また違う印象。作品ごとに別の顔を持ち、何が飛び出すかわからない清水くんは底知れぬ18歳!

■ 総評 “普通じゃない”作品やキャラクターが多し!

事件、復讐、ミステリー、女装男子にタイムリープ。「アンナチュラル」のみならず“普通じゃない”ドラマが並んだこのクール。まず、いわゆる“ナチュラル”なヒロインがほとんど見当たらない。オタク女子や、キョドコ、キスで殺す女といった個性派や、心に傷を抱えた影のあるキャラクターが多い。ファッションやメークを参考にしたいのは、そんなヒロインたちじゃなく、むしろ女装男子の方だったりして?

“恋とおしゃれと仕事を頑張るガッツな女子”というお手本にしたり、共感しやすいタイプよりも、さらに多様化し、屈折したヒロイン像なのが面白い。たやすく感情移入できて「あるある」「キュンキュン」するのではなく、思いがけずしみじみと「そうそう(ボソッ)」とつぶやく感じ。まるでツイッターでリツイートされてくるハッシュタグのネタみたいにね。

そんな“普通じゃない”キャラたちが紡ぐ物語は、やはり謎に満ちていて先が見えない。毎回飽きちゃわないように(?)刺激的な展開や小ネタもちりばめられている。果たしてどんな“アンナチュラル”などんでん返しが待ち受けているのか、それともストーリー自体が崖から落ちてしまうのか? それぞれ最終回まで目が離せないと思います。

【Profile】カトリーヌあやこ…テレビ番組やタレントをモチーフにした「カトリーヌあやこのすちゃらかTV!」を「週刊ザテレビジョン」にて連載中。(ザテレビジョン)

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