【新日本】「スタンドの空席を埋める」“絶対王者”オカダ、内藤に傾いた流れを渡さず!

新日本プロレス『レッスルキングダム12』
▼1月4日 東京ドーム
観衆 34,995人

▼IWGPヘビー級選手権試合
○<王者>オカダ・カズチカ(34分26秒 片エビ固め)内藤哲也●
※レインメーカー
※オカダが9度目の防衛に成功

 “世紀の一戦”ケニー・オメガ対クリス・ジェリコの衝撃が冷めやまぬ中、ダブルメインイベント第2試合の煽り映像が流れた。東京ドームは内藤哲也の入場を待ちきれないムード。日本人のファンはロスインゴパーカーや、キャップなど、内藤のグッズを身につけて来場しているファンが多かった。さすがは2年連続プロレス大賞MVP男。ダブルメイン第1試合に降格させられた2014年の2人なら、ケニー対ジェリコに喰われてしまう恐れがあったかもしれない。しかし、あれから時は経ち、オカダ・カズチカは絶対王者への道を歩み、内藤はカリスマレスラーに変貌を遂げた。

 「いや、すごいなと思いました。入場の時の大・内藤コール。僕も入場の前に控えてて聞こえましたし、『こりゃやべぇな』と思いましたけど、リング上に立てば、そんなことは関係なかったことで、内藤さんは強かったです。勢いもかなりありました。でも、僕の方が強かったというだけだと思います」

 先月の前哨戦では「0-10で僕に声援が来なくてもいい」と言っていたオカダだが、試合後には思わず本音が出た。オカダはこの日から「気分転換です。僕もずっと同じコスチュームでやってるっていうのも、自分としても新たな刺激が欲しいと思ってましたし、そういう意味でちょっとコスチュームを変えました」とタイツを足が露出するタイプから、パンタロンに新調した。これには客席からもどよめきが起こっていたが、「今年はいろんな雨を降らせたい」というオカダにとっては「驚きの雨」のひとつ。対する内藤は中学3年生の時に立てた『新日本プロレス東京ドーム大会のメインに立つ』という夢のゴールを胸に、オカダの前に対峙した。

 大・内藤コールの中、ゴングが鳴ると、両選手の止まらない攻守のラリーに東京ドームの客席は釘付けに。序盤の段階でケニー対ジェリコの余韻は消えていた。ノンストップな攻防は終盤まで続き、最後は内藤の必殺技デスティーノを強引に捕まえて、旋回式ツームストンパイルドライバーを放ったオカダがレインメーカーで仕留め、内藤に傾いていた流れを渡さなかった。

 死闘を制したオカダの視線は一塁側ベンチに引き上げていく内藤に…

 「みっつ、言わして下さい。ひとーつ! 内藤さん。内藤さーん! 東京ドームのメインイベント、どうだった? 最高に気持ちいいだろ? そして! 勝つとな、もっと気持ちいいぞ、コノヤロー! またやろうぜ。東京ドームのメインイベントで、もう1回やろうぜ。ふたーつ! 今日は、東京ドーム、凄いお客さん。どうも! ありがとうございました。でも…ライトスタンド、ガラ空き! レフト、ガラ空き! 上のほうも空いてるトコ、まだまだある…。レインメーカーに、任せなさい! しっかり! 超満員札止めの! 東京ドームを見せてやるからな。みっつ! 特にあるぞ。今日勝ったオカダファン、うれしいかもしれない、ハッピーかもしれない。内藤さんのファンは悔しいでしょう。バレットクラブのお客さんだって、鈴木軍のお客さんだって、レインメーカーがいまここに立ってるの、納得できない人もたくさんいると思います。でも俺は! 俺のプロレスで全員満足させて、ハッピーにしてやります。いままでは、レインメーカーとして“カネの雨”しか降らせて来なかったですが、2018年、“感動の雨”“驚きの雨”“幸せの雨”、いろんな雨を降らせて行きたいと思います。でも! 1番は“カネの雨”。というわけで! 2018年も、新日本プロレスにー! カネの雨が降るぞー!」

 と今年の所信表明演説的なマイクパフォーマンスを行い、ドームの花道を歩いて帰った。今大会は前売り券の売り上げ枚数が、ここ数年で最速だった。ただ、ステージセットが例年より大きかったことも影響したのか、見切り席が多数発生していた。オカダはその辺の矛盾点をしっかりと言葉に出したのである。

 棚橋弘至は「俺がメインのときに4万人入れたかったー!」とかなり悔しがっていたが、今回の発表が34,995人だったことで、来年から週末開催を迎える1.4ドーム大会で、どのカードがメインを張れば、4万人、5万人のファンでスタンドが埋め尽くされるのか、これは気になるところ。今年は飯伏幸太も「新日本の試合が増える」と明言しており、オカダとはまだノンタイトルマッチで2試合しか当たっていないことからも、有力かつ強力な挑戦者として立ち塞がる可能性を秘めている。

 オカダは棚橋が記録した連続防衛記録11を超えたい野望も持っているので、誰がオカダを止めるのか? 当面オカダ時代が続くのか? 楽しみに見守っていきたい。

取材・文 / どら増田
カメラ / 萩原孝弘 </span>

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