【コミケ93】『冬コミ』開幕 主催者に聞く「コミケ参加者ルール」と「東京五輪会場問題」

 世界最大規模の同人誌即売会『コミックマーケット93』(C93)が29日、東京ビッグサイトで開幕した。昨年の『冬コミ』(C91)は3日間で計55万人(コミックマーケット準備会発表)が来場した同イベントだが、今年は29日と30日が晴れ、31日も弱雨と予報されており、例年通りの来場者が予想される。実際、この日も始発から大勢のファンが日本全国から駆けつけ、ビックサイト周辺は熱気溢れる人々で盛り上がっている。一方で、沸き返る来場者の裏で、会場警備や列整理などを務める数千人の“ボランティア”スタッフの活躍があるのも事実。そこで、登録ベースで3100人ものボランティアをまとめるコミックマーケット準備会の担当者に、コミケ参加者の“ルール問題”や、東京五輪で“ビッグサイト使えない問題”の進捗を聞いた。

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■“表現の可能性”を追求するため、ルールはなるべく少なく

 ボランティアスタッフによる誘導の元、整然と並ぶ待機列の美しさは特筆。その“日本でもっとも美しい待機列”について「それは、ビッグサイトで培われた20年の歴史。つまり、先輩から引き継いだノウハウのおかげです」と語るのは同準備会・共同代表の市川孝一氏。また、参加者たちが作りだした“モラル”や“気遣い”によってコミケ運営が成り立っているとも。最後尾の人がボードを持つ、日傘はささない、などはルールなのかと聞くと「それは参加者のモラルや心遣いに関わる問題かと思います。日傘などは、それを必要とする方もいるので、杓子定規になることなくお互いに気を配り合ってほしい」と市川氏。何より、“コミケのルールは少なくあるべき”と話す。

 『コミケ93』開幕前、Twitterのつぶやきで「コスプレエリアにコタツや乗り物など大きなモノを持ち込むのは違反行為かどうか?」が話題となり、そういった行為が増えると「コスプレエリアが縮小される」といった真偽不明の情報まで流れた。その点について市川氏は「コスプレのルール変更の件について、今回変更を行ったのは『下着に思われる可能性がある衣装の着用』と、『公共の場所を通行する一般の方が、卑わいに感じるような言葉を掲示したり、大きな音で発すること』を制限する2点だけ」と強調。乗り物の使用禁止や大きなアイテムの取り扱いについては従来から変更はないようだ。

「混雑状況時は、ルールでは無くマナーの問題としてご遠慮頂く場面はありますが、禁止事項は出来るだけ少なく。そして、コミケットならではの、“表現の可能性を追求する挑戦的なコスプレ”が見られることを楽しみにています」と市川氏。前回の夏コミ(C92)で同氏は、「コミケに携わっている限り、ずっと文化祭みたいで楽しいんです」とコミケは“永遠に続く文化祭”だと話してくれたが、参加者にとっての最大の喜びは“自由な表現”に挑戦すること。そのためにも、“ルールはなるべく少ない方がよい”と考えているようだ。

 近年では経済効果180億円とも言われる大イベントへと成長した『コミケ』。一方で、コアなファン以外にも新規来場者やライト層が増え、『コミケ』も“変化”しつつある。市川氏は「新しい参加者が増えたからこそ、新しいブームや表現が生まれており、一方で、コアなファンがコアな表現に挑み続けてもいる」と、“表現の場”としてのコミケの役割を指摘する。

■東京五輪で“ビッグサイト使えない問題”の行方…解決したの『コミケ』だけ?

 東京五輪開催時、ビッグサイトがメディアセンターとして使用されるため、2019年4月から大会終了までの期間使用できなくなるという“ビッグサイト使えない問題”がある。本件について23日、コミックマーケット準備会から発表があり、2020年夏の『コミックマーケット98』(C98)は2020年5月のゴールデンウィークに東京ビッグサイトにおいて開催すると正式発表された。これにより、“コミケが開催できない”とうい最悪の状況は回避されたようだ。

 この問題については同準備会も「23日に発表した文面以上に話せることは現状ない」と話すように、『コミケ』以外の各種展示会を大会期間中にどうするかは解決されていない。全体で経済損失1兆円規模と言われる本課題について、東京都と国がどう対応するのかが注目される。

『コミックマーケット93』(C93)は、12月29日〜31日の3日間、東京ビッグサイトにて開催。 </span>

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