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大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太、仲良し3人の関係に異変が!?

テアトル新宿ほかにて全国公開中の映画「ビジランテ」で、トリプル主演を務める大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太にインタビューを敢行。

【写真を見る】真冬の川の中で、鈴木浩介がボコボコに!?/(C)2017「ビジランテ」製作委員会

本作は「SR サイタマノラッパー」(2008年)などを手掛けた入江悠監督が、閉鎖的で救いようのない地方都市を舞台に狂気に満ちた愛憎をぶつけ合う3兄弟を描く。大森は幼い頃に失踪するが父親の死を機に30年ぶりに田舎町に戻る波乱の引き金を引く長男・一郎、鈴木は粗暴な父親の跡を継ぐかのように地元で政治家への道を歩もうとする次男・二郎、桐谷は雇われデリヘル店長として地元でうごめくように生きる末っ子の三郎を演じる。

昔からプライベートで親交のあるという3人に、埼玉・深谷で行われた撮影のエピソードや見どころなどを聞いた。

■ 撮影どころじゃなかった!? 鈴木の体が硬直!

――それぞれ個性的で難しい役どころでしたが、演じていかがでしたか?

桐谷:台本を読んだ時にどうしたらいいのか分からなくて、ずっと考えていたけど分からなくて…。でも、ブーツを履いて、あの三郎の格好をして深谷に降り立って、あの冷たい風を浴びた時に「三郎ってこんな歩き方なんだな」とか、「けだるい部分があるんだろうな」と感じました。

――いつに撮影されたんですか?

桐谷:今年の1月に撮影しました。めちゃめちゃ寒い時です。

――この川に入るシーンとか、寒そうですね。

桐谷:それ、一番の寒波の時です(笑)。

大森:軽く雪が降っていました。

桐谷:でもすごいなと思ったのは、一郎兄さんが二郎さんと川でけんかするんですけど、二郎さんの眼鏡が取れなかったことです。そこに感銘を受けましたね(笑)。

鈴木:別に特殊な眼鏡にしていないからね(笑)! 僕はとにかく(台本を)読んだ時に重いなぁと思って。「重いシーンがあるけど、できるのかな」という不安がありました。でも、僕のシーン以上に一郎さんと三郎さんの方がハードなシーンが沢山あって、そう思うと二郎で良かったなと。

――演じるにあたり、こだわったことはありますか?

桐谷:眼鏡選びとか(笑)?

鈴木:眼鏡にはそんなにこだわっていないから(笑)! こだわりというか兄弟の関係性や空気感は2人に会ってから決めようと思っていました。劇中で2人と会うシーンが少ないので、やっぱり会ってからじゃないと決められなかったですね。この(川でけんかする)シーンの時、一郎兄ちゃんが僕の頭を水の中に突っ込むんですけど、その瞬間に全ての体の機能が停止してしまうほどの極寒状態で。カットがかかる前に体が動かなくなってしまって、フラフラの状態を南朋さんが引っ張り上げてくれました。僕をボコボコにするシーンでしたが、実はは動けなくなっている僕を引っ張り上げてくれたんです。

大森:NGだけは避けたかったので(苦笑)。

鈴木:二度とできないなと思って(苦笑)。それは必死でした。健太は健太で、それに必死についてきてくれてたし。

大森:歩きづらかったですし。石だらけなんで、滑りました。

鈴木:印象的ですよね。やられているようで助けられているという。お芝居的にはすごく南朋さんに助けられました。

大森:一郎と二郎の関係性とつながったかと。

鈴木:そこ、つながります?(笑)。

大森:結構過激なシーンも多くて、年明けて早々の映画撮影でしたので、「今年はどんな1年になるんだろう?」と思いました。

鈴木:僕は映画が久しぶりでした。「ライアーゲーム-再生-」(2012年)以来、5年ぶりでしたね。

■ 大森はツッコまれたいタイプ!?

――今、お話を伺っていると和気あいあいとしていて楽しそうですが、映画はシリアスで今とはまったく空気感が違ったと思います。現場ではどういう雰囲気でしたか?

大森:深谷の空気で飲まれるといいますか、寒いですし、現場もいい意味で殺伐としていましたし。そういう空気の中にいると、僕らもそういう雰囲気になってきますね。普段はこの2人がくだらないことを言ってくれるから、待ち時間はそれを聞いて僕は笑っていました。

桐谷:南朋さんはツッコまれたい願望があるので、浩介さんが敬語でツッコむとうれしそうでしたね。あとは監督の「いいものを撮るぞ!」という強いまなざしがあったんで、そこはすごかったですね。全部の現場にいるし、一番大変じゃないですか。だから、1日2〜3本は栄養ドリンクを飲んでやっていたみたいです。体に結構な負担が掛かっていたんじゃないですかね。

鈴木:あれはヤバかったね。

大森:糖分、撮り過ぎでした。監督は「撮ったけど、あまり覚えていない」っておっしゃっていましたし。

鈴木:あまり、寝ていないみたいでしたしね。

桐谷:でも、そんな中で目だけは光っていましたね。

大森:この前、久々に取材で監督にお会いしたら、健康な感じになっていました。シュッとして。

桐谷:後半、顔変わっていましたもんね。

鈴木:土色になっていましたもんね。でも、それって命懸けで撮っているということですね。

■ 桐谷の自然派パワーがすご過ぎる!

――もともとお知り合いということですが、お互い初共演ですか?

桐谷:僕は南朋さんとありますね。自主制作映画の「KAMACHOP カマチョップ」(2008年)で。ちょっと絡みました。

――共演してどういう印象でしたか?

大森:力強い人だなと思いました。目力がすごいですし。存在感がありますし。負けないようにしないとと思いました。

桐谷:南朋さんは昔から見ていますし、知っていますし、一緒にいて安心感があるというか。一郎と三郎は離れていたんだけど、久々に会っても安心感がありましたね。「一緒に飯でも食おうぜ!」という気分になるというか。一緒にいるだけでそういう気分にさせてくれたというか。俺、言っていてこういうのがすごく恥ずかしいんですよね(笑)。

大森:俺も聞いていて恥ずかしい(笑)!

鈴木:おい、恥ずかしがらずに、二郎の話もしろよ(笑)!

桐谷:南朋さんは一郎という男の色気が大事な部分とか、悲しさというかそういうのを出せる人だったので、一緒にやれた感じですね。

浩介くんは僕がデビューした井筒(和幸)さんの映画「ゲロッパ」(2003年)の時に、西田敏行さんに紹介してもらったんです。でもそこから会う機会がなかったです。でも、浩介くんにしかないすごく個性的な味を持っていますね。今回10数年ぶりに会って、「お久しぶりです!」って話しているうちに、ほんまに気付いたら「鈴木」と呼び捨てで呼んでいた(笑)。それをギャグでやったら、すごくツッコんでくれて、すごく楽しい待ち時間を作ってくれたんで、映画が久しぶりと聞いてびっくりしました。二郎ちゃんとしても、すごかったし。僕は2人をリスペクトしているので、三男として思いっ切り甘えられたというか…。

鈴木:二郎も役柄としては一郎兄ちゃんとの距離感はありましたけど、大森さんには引っ張ってもらえる安心感がありました。

空気を潤滑油として流してくれている人が健太で、健太がいると、今、ノリに乗っている男の強さを感じました。ただでさえ寒い深谷に風が吹くんですよ(笑)! 風も吹くし、雪も降るし、持っている自然派パワーがすごいんです。でも、(桐谷が)先に帰ると風がぴたりと止みましたね (笑)。「こんなに深谷は暖かかったんだ!」みたいな。

桐谷:画的には面白い(笑)!

鈴木:だから、心の中では「早く帰らないかなー」と思って(笑)。というような会話ができるくらい、みんなの中に入って盛り上げてくれて現場のスタッフさんも含めて士気が上がるというか。大変な現場だけどそこに疲弊しないで、それを楽しみや強さに変えていく人だと思いました。

それを温かく見守ってくれるのが、南朋さん。だから、南朋さんを見ていて映画の現場での居方が分かりました。静かにたたずんでいる。これに限るんだなと思いました。

桐谷:だから、映画が嫌いになったんだよね(笑)。

鈴木:営業妨害だよ! これから映画にいっぱい出たいんだってば!

大森:鈴木さんも桐谷さんも昔から知っていますし(笑)、初めてご一緒させていただくかもしれないけど違和感なかったです。いろいろな現場で頑張ってきているお2人ですし、そういうお2人も見ています。なんか不思議だなと思いました。僕の撮った自主映画に出てもらったこともありますし、桐谷さんも「ゲロッパ」前夜くらいから知っていますし、売れているなと思いました。

でも、この兄弟似ていないですよね!? でも、お兄さんとしてはうれしいです。むしろ、ついて行きたい(笑)!

桐谷:ほら、ちょっとボケてくるでしょ(笑)。

大森:ボケるのが大好きなんです!

■ 綿密なイメージトレーニングをしました!

―― 一番印象に残ったシーンはどこでしたか?

桐谷:「自分より三郎の時間が長かったんちゃうかな?」と思うくらい毎日撮影していました。朝から朝まで撮影したりしていたので、どのシーンというか、全部がつながっている気がします。あと、監督の目ですね。あのキラッと光っている目が印象的でした!

大森:3人が久々に会う、売地でのシーンです。あまり3人のシーンがなかったので。あとは先ほどお話ししていた川に入るシーンです。

鈴木:このシーンは、最初に撮りましたね。やぱり、僕はこの(川に入る)シーンです。撮影で、ここまで動けなくなることってなかなかないですからね。

大森:雪降るくらい寒い1月の深谷で、監督もよくやらせるなって感じでした。風邪を引かないように、綿密なイメージトレーニングをしました。

――この映画は一言で言うとどんな作品ですか?

鈴木:“葛藤”ですかね。登場人物全員に共通してあるものかなと。

大森:“絶望”。

桐谷:僕は作品を見て、単純にめっちゃ攻めていて格好いい映画だなと思いました。

――見る人によって感じ方が違うのかなと思うのですが…。

大森:評価が楽しみです。

桐谷:僕の周りの映画好きの評価はめっちゃいいですね。世界観とか気に入っているみたいです。(ザテレビジョン)

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