【陸王連載】役所広司「15年ぶりに台本を5冊くらい持って、刺激をもらいながら撮影する日々」

池井戸潤原作のTBS系日曜劇場「陸王」が今夜10月15日よりスタート。破たん寸前に追い込まれた創業100年の老舗足袋業者・こはぜ屋がランニングシューズ・陸王の開発から再生していくさまを描く。ザテレビジョンWEBでは、「陸王」をもっと楽しむための連載企画がスタート。日曜にキャスト陣のインタビューや収録の裏側などを紹介。第一回は、主演を務める役所広司のインタビュー。

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■ 俳優として1クール、宮沢紘一という人物を向き合いたい

――15年ぶりの連続ドラマ主演ですがいかがですか。

「 15年前、連続ドラマは大変だなと思いました。台本をいっぱい持って歩かないといけないので。15年ぶりに台本を5冊ぐらい持って頑張っていますけど、今は楽しいです。福澤組とキャストの人達が本当に魅力的なので、毎日ドキドキしながら、刺激をもらいながら演じています」

――出演の決め手になったのは何だったんですか?

「ずっと守り続けてきた技術や伝統の限界を感じて、あるきっかけからその技術を元に新しいものを生み出して、もう1回頑張ろうとする“こはぜ屋”という会社が色んな例えになるんじゃないかと思いました。そして、視聴者のみなさんが本当に応援したくなるような会社として表現できればと。俳優としては1クールという長い期間、大役である宮沢紘一という人物としっかり向き合ってみようと思ったのもありましたね」

■ 前に進む根性というか、しつこさが宮沢の魅力

――原作を読まれた時はどんな感想を持ちましたか?

「宮沢社長は本当に幸せな男だなと思いました。人にも恵まれています。だから、どうして周りのみんなが彼を助けようとするのか、力を貸そうとするのかを考えながら読んでいましたね」

――周りが助けようとする宮沢紘一の魅力は何だと思いましたか?

「宮沢社長は、“お願いします”“ごめんね”と従業員に言うことが多いんです。そういう意味では、社長だけに任せておくと危ないからみんなで頑張ろうと思わせるキャラクターがあると思います。ただ、マラソン足袋『陸王』に出会ってからはぶれずに前に進む根性というか、しつこさを発揮します。彼自身は気づいていないかもしれませんけど、それは経営者としてひとつの才能だと思いますね」

――宮沢紘一は50代後半ですが、ひとつのきっかけで前に進む力が生まれるというのは共感できますか?

「わかるというか、宮沢社長には前に進まざるを得ないエピソードや人物との出会いが次々に出て来ます。だから、萎えそうになっても立ち上がるエネルギーが出て来るんでしょうね。加えて、宮沢社長のしつこさですよね。彼のしつこさが素晴らしい(笑)。そこは台本に書き込まれているので、僕が上乗せしてしつこくやらなくても書かれている通りに話して、動けばしつこいなあと思うはずです」

――何かを成し遂げようとする時、しつこさ以外に大事なものはありますか?

「そうですねえ……、勤勉さじゃないですか。宮沢社長は回を重ねていくうちに、靴のこと、マラソンランナーのことを学んでいきます。それは怠けていたら吸収できないことです。でも、宮沢社長はそうやって学ぶ努力をしているわけではなく、面白がって靴やマラソンランナーのことを吸収していると思います。だから、みんなが宮沢社長に会う度に成長を感じて、『陸王』というマラソン足袋を本当に素晴らしいものにしようと力を合わせるようになっていくんじゃないでしょうか。こはぜ屋のような中小企業は給料もたかが知れているのに、それでもプロジェクトに参加しようと思ってくれるのは、そういう社長の人間性があると思います」

■ お芝居は、相手役のエネルギーをもらって作っていくもの

――今回は、山崎賢人さん、竹内涼真さん、風間俊介さんなど若手俳優が多数出演していますが、刺激を受けるものですか?

「年齢に関係なく、共演者には刺激を受けます。お芝居は相手役のエネルギーをもらって自分のエネルギーを作っていくものだと思いますから。だから、相手役の人がいい芝居をしてくれれば、自分も引っ張ってもらえると思っていますね」

――撮影に入って大変だなと思っていることはありますか?

「行田市でのロケが結構多いんですけど、今は涼しくなりましたが最初はもの凄く暑かったですね。作業場には冷房が2つあるんですけど、ほとんど効かなくて。それ以外はみんな楽しく仕事をしています」

――最後に、ドラマ『陸王』の魅力を教えて下さい。

「本当に個性的で人間臭い、いい人や悪い人がたくさん出て来て、様々な戦いが続いて行きます。いつ、こはぜ屋がアトランティス社に叩き潰されるか。どうやって、また立ち上がっていくのか。毎週毎週、盛りだくさんの面白いドラマが出来上がっていますので、ぜひ観ていただいて、『陸王』を愛して下さい」

■ 気になる第1話は…!?

宮沢は銀行の融資担当の坂本(風間俊介)から「新規事業を考えてみませんか?」と提案を受ける。宮沢は新規事業にあまり乗り気ではなかったが、取引先のデパートから3割仕入れを減らされることになり、窮地に立たされる。そんな中、宮沢は娘・茜(上白石萌音)に頼まれたアトランティス社のスニーカーを買いに行った際に“マラソン足袋”を作ってみたい、という衝動にかられる。宮沢はランニングシューズのイメージを固めるために、息子の大地(山崎賢人)を誘い、マラソン大会へ。そこで2人は茂木(竹内涼真)というランナーを目撃する。

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