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鶴橋康夫監督×阿部寛主演の“新喜劇” 『のみとり侍』映画化

 昨年ヒットした『後妻業の女』の鶴橋康夫監督最新作『のみとり侍』が来年公開される。原作は、綿密な時代考証を基にユーモアを交え当時の社会を表現する歴史小説の第一人者・小松重男氏の傑作短篇集『蚤とり侍』。その中の人気エピソードを基に鶴橋氏自ら物語を再構築し、監督・脚本を一手に担う。主演を務めるのは、ドラマ『天国と地獄』(2007)以来10年ぶりに鶴橋作品に出演する阿部寛。映画の鶴橋組は初参加となる。

【写真】『のみとり侍』主な出演者の顔ぶれ

 鶴橋監督は、読売テレビ入社、一貫してドラマ演出を手がけ、現在はフリーで活躍中。芸術選奨文部科学大臣賞(『砦なき者』2005年)、紫綬褒章(07年)、旭日小綬章(13年)とドラマ界で数々の賞を受賞し、映像の魔術師の異名を持つ。映画界でもその腕を如何なく発揮し、『愛の流刑地』(07年)、『源氏物語 千年の謎』(11年)、『後妻業の女』と、人間の持つ業を時には刹那的に、時には喜劇的に表現している。

 そんな鶴橋監督が約40年、映画化を熱望し続けてきたのが今回の『のみとり侍』だった。作中では、江戸時代に実在した 猫の“のみとり”稼業を中心に描かれる本作。表向きは文字通り、町を練り歩き、呼ばれた家庭が飼う猫の“のみ”を取って回る商売だが、裏では<床>で女性に愛を届けるお仕事。江戸を舞台に<床>で活躍する侍を通じ、現代にも通じる義理や人情を“鶴橋節”満載で描き出す。

 越後長岡藩藩士の小林寛之進(ひろのしん)は、藩主・牧野備前守忠精(ただきよ)主催の和歌の会に出席。そこで運悪く忠精の機嫌を損ね、「明朝より、猫ののみとりとして無様に暮らせ!」と江戸の裏稼業・猫ののみとりを命じられる。

 鶴橋監督から「悲劇を喜劇に、不条理をロマンチックに演じ、哀愁の男っぽさを表現できる」と見込まれ、主人公を演じる阿部は「鶴橋監督とはずっとご一緒したかったので、こうして“のみとり侍”としてオファーいただけたことは、夢がかなったかのようにうれしく、歴史ある京都の地で、こうした作品を作っていけることにすごく幸せを感じています。鶴橋組常連の方々との共演も楽しみです。色気があって、チャーミングで…見ているだけで、きっと引き込まれるでしょうし、それに応えられる芝居をしないと気の引き締まる思いです」と、抱負を語っている。

 “のみとり”稼業の映像化故に濡れ場シーンも伴う本作の出演者には、新旧鶴橋組オールスターキャストが集結。寺島しのぶ、豊川悦司、斎藤工、風間杜夫、大竹しのぶ、前田敦子、さらに落語界から『明日があるさ THE MOVIE』(02年)以来15年ぶりの映画出演となる桂文枝が、歴史上実在の人物・田沼意次役で出演する。

 製作プロデューサーの臼井央氏(東宝)は「脚本を読むと、何度も声を出して笑ってしまいました。現代のサラリーマンに通ずる身分社会が描かれ、その中に真っ直ぐすぎるくらいに立つ爽快な主人公がいました。人情溢れる個性豊かなキャラクターたちが、朗らかにも必死に生きていました。酸いも甘いも知り尽くし、苦くも楽しい人生をお送りの“大人”の皆さまにこそ味わえる、これぞ“鶴橋新喜劇”をお届けできると確信しています」と、自信をにじませている。

■登場人物/キャスト
小林寛之進/阿部寛
越後長岡藩エリート藩士。ひょんなことから運悪く藩主の機嫌を損ねてしまい“のみとり”にされてしまう。真っ直ぐな性格な故に、突然言い渡された“のみとり”稼業にも真面目に取り組んでいく。

おみね/寺島しのぶ
寛之進の亡き妻・千鶴にそっくりな武家屋敷の妾。寛之進の初の“のみとり”相手となる。

清兵衛(せいべえ)/豊川悦司
小間物問屋・近江屋の入り婿。恐妻家だが、欲求には忠実な伊達男。寛之進に不倫の手助けを求める代わりにのみとりの技術を指南する。

佐伯友之介/斎藤工
寛之進が身を寄せることになる長屋の隣人。貧しいながらも子どもたちに読み書きを教えている。

甚兵衛(じんべえ)/風間杜夫
面倒見のいいのみとり屋の親分。勘違い故に寛之進を雇い、のみとりを伝授する。

お鈴/大竹しのぶ
甚兵衛の妻。初見で寛之進ののみとりとしての素質を見抜く。

おちえ/前田敦子
清兵衛の妻。問屋の娘ながらも、気性が激しく、清兵衛にとんでもない浮気防止の策を施す。

田沼意次/桂文枝
江戸幕府老中だが、失脚危機に晒されている。江戸幕府の経済活性化の為に尽力しており、“のみとり”稼業を容認している。 </span>

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